テレビが映らないのはなぜ?原因と対処法を解説

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大切な試合や見逃せないドラマなどを見ているときに、突然テレビ画面が映らなくなってしまい、焦ってしまった経験はありませんか。 テレビが映らなくなった原因が些細なことであれば、簡単な操作で解決できることもありますが、難しい場合は修理が必要になるケースもあります。 今回はテレビが映らないのはなぜか、その理由と対処法について解説します。


テレビが映らない!まずはエラー表示を確認しよう

まずは、テレビ画面に表示されるエラーの番号や内容を確認することが肝心です。テレビ画面がいつもと異なるときによくあるエラー表示の詳細は、下記の通りです。

エラー表示 エラーの原因 対処方法
E100 B-CASカードが挿入されていない。 メーカーの取扱説明書に書かれている方法でB-CASカードの向きを合わせてテレビに挿入し直す。
E101 B-CASカードの読み込みエラー。正しく読み込まれていないため、画面が映らなくなり、エラーメッセージが表示されることがある。 B-CASカードと本体の接続部のゴミをはらい、カードを挿入し、再度カードを抜き出す。
E102 B-CASカードの認識が弱い。 カードがしっかりと挿入されているか再確認する。
E103 誤って契約していない有料チャンネルを選んでいる。 有料チャンネルから、地デジのチャンネルに切り替える。
E200 そのチャンネルが放送を終了している。 地デジで放送されているチャンネルに変更する。
E203 チャンネルが放送を休止している。 地デジで放送されているチャンネルに変更する。
E204 地域限定のチャンネルや現在放送されていない時間帯のチャンネルを選んでいることにより、テレビが映らない状態。 選択しているチャンネルから新しいチャンネルへ変更する。
E205 有料放送の契約期限が切れている。または、契約を更新していない。 契約内容を見直してみる。

 

※B-CASカードとは、デジタル放送受信機の付属品であるICカードのこと。
※上記以外にもエラー表示はあります。

なお、「E201」「E202」「E209」が表示された場合は、アンテナが原因となっているのかもしれません。

E201は、アンテナレベル(テレビ放送の電波を受信する強さ)が低下しているときに表示されます。アンテナレベルが低い場合、周囲に高い建物や障害物があったり雨風の影響を受けていたり、配線がしっかりと接続されていないなどの原因が考えられます。

E202が表示されるときは、テレビ内部の故障によりアンテナの電波が正しく受信できていません。受信に必要な電波がテレビに届かないため、映像や音声が出ない状態です。配線の接続部分を確認したりテレビの位置を変えたり、またはチャンネル設定により解消される場合があります。

E209は、接続しているアンテナに不具合が生じているサインです。アンテナのケーブルがショートしてしまっているおそれがあるため、テレビの電源を切ってからアンテナやケーブルの修理を検討しましょう。

テレビが映らないときに考えられる原因とは

テレビが映らないのは、単に「電波が悪いから」という理由で片付けられるほど単純なことではありません。ここでは、テレビ画面が見られなくなる原因を詳しく解説します。

アンテナレベルの問題

不具合の原因がアンテナレベルであった場合、テレビ画面が正常に映らなくなってしまうことがあります。アンテナの接続不良や受信環境が整っていない状態のままテレビをつけても、電波をテレビへ届けることはできません。

また、アンテナを正しい向きに設置していないと、アンテナレベルが低下するおそれがあります。さらに、大雨や強風などによって、アンテナの向きが変わると今まで受信していた電波が届かなくなるため注意が必要です。

配線の不備

テレビが見られなくなる要因として、意外に見落とされがちなのが配線の不備です。具体的には、テレビの電源コードがコンセントから外れていたり、壁側アンテナ端子とテレビをつなぐケーブルがうまく接続されていなかったりする場合などです。

電源コードはふとした拍子に抜けやすく、気づきにくいものです。掃除をする際にテレビを動かしたり、躓いて配線に足がひっかかったりすると、ちょっとした拍子に電源コードが抜けてしまうことがあります。

また、スイッチで切り替えるタイプの電源タップを使用している場合は、スイッチがOFFになっていないかチェックしておくことも大切です。

ケーブルの不具合

ケーブルの寿命は10年ほどといわれているため、同じケーブルを長期間使用していると、劣化や損傷の原因につながります。

特に、屋外にあるケーブルは台風や強風などの影響を受けやすく、劣化しやすい状態です。そのため、次第に受信能力が低下してテレビの映り具合に影響をおよぼすおそれがあります。

テレビ本体の故障

なかには上述した原因に当てはまらない場合もあります。テレビの寿命は5~10年ほどといわれているので、買い替え時期に差し掛かってくるとテレビに不具合が生じやすくなるからです。

テレビ本体が故障しているのであれば、アンテナレベルや配線トラブル、ケーブルの不具合に対処しようとしても解決できません。家に複数台テレビがある場合は、1台のみに不具合が生じているのであれば、テレビ本体の故障が原因と推察できます。

テレビが映らないときの対処法

ここでは、上述した原因を踏まえた上で、テレビに映像が映らないときの対処法を紹介します。

アンテナレベルを調整する

テレビの画面が乱れてストレスを感じてしまうときは、原因を特定するために、まずアンテナレベルを確認しましょう。

アンテナレベルを確認するときは、リモコンのメニューボタン→「各種設定」→「初期」を選択→「受信設定」を選択→「地域名」を選択し決定ボタンを押すとテレビ画面に表示されます。

ただし、メーカーごとに方法が異なる場合があるため、取扱説明書を見ながら確認することをおすすめします。

また、各メーカーによって目安となるアンテナレベルの基準も異なるため、下記の表を参考にしてください。

メーカー 推奨されるアンテナレベルの目安
シャープ 60以上
東芝 22以上
日立 60以上
パナソニック 44以上
三菱 22以上
ソニー 緑色(基準値はなく、色で判断する)

なお、アンテナレベルが低すぎても高すぎても、不具合が生じるおそれがあります。それぞれのアンテナレベルの調整方法は下記の通りです。

アンテナレベルが低いときの調整方法

電波の受信状況が低下しているときは、下記の2つの原因が考えられます。

・アンテナケーブルやテレビ端子の接続不良
・テレビ本体の接触不良

アンテナケーブルがしっかりと接続されているか、たわんでいる部分はないか確認しましょう。また、テレビ端子の接続部分にホコリや汚れがついていると接触不良を起こすおそれがあるため、気づいた時点で掃除しておくことも大切です。

テレビ本体の接触不良が考えられるときは、下記の方法で再起動を試してみましょう。

1.テレビの電源をオフにした後、電源コードをコンセントから抜く。
2.1分ほど放置してから、再度電源コードを接続して電源を入れる。
3.アンテナレベルの改善がみられたら完了。

これらの方法を試してもアンテナレベルが低いままの場合は、室内用のブースター(テレビ放送の電波を増幅させる機械)の導入も検討しましょう。

アンテナレベルが高すぎるときの調整方法

アンテナレベルが高ければ問題ないと思いがちですが、適正値を大きく上回ってしまった場合はアンテナレベルを下げなければなりません。

アンテナレベルが高すぎるときは、設定を再度見直しましょう。特に、受信している電波が強くてアンテナレベルの目安を超えてしまっているときは、アッテネーター(電波を操作するための減衰器)を有効活用することがポイントです。

アッテネーターの設定時にOFFからONにすることで、元通りになる場合があるため、適切なアンテナレベルになるよう調整してみることをおすすめします。

配線を見直す

テレビが映らない原因に配線の不具合が考えられるときは、一度すべてのケーブルを抜いてから差し直してみましょう。

ケーブルが誤った場所に挿入されていれば、電波を受信できないため見たい番組を見れません。正しい位置に差し込んでいるか、ケーブルが外れそうになっていないかなどをチェックしましょう。

加えて、配線を変更した直後にテレビの画面がカクカクしたり、映像が乱れたりするなど、テレビの映りが改善しない場合、電波不足によるアンテナレベルの低下が考えられます。

長すぎるアンテナケーブルは電波の強度を弱めてしまうため、できる限り短いケーブルへの交換がおすすめです。

アンテナケーブルの長さを調整するのが理想ですが、難しい場合は太いアンテナケーブルへ変更することでアンテナレベルの改善が期待できます。配線を見直しても状況が良くならない場合は、ケーブルの劣化や故障が考えられるため修理や交換を推奨します。

テレビやアンテナが故障しているときは?

上述した対処法を試しても直らない場合は、テレビやアンテナに問題があるかもしれません。ここでは、故障が疑われるときの対応を紹介します。

テレビが故障している場合

テレビが故障している場合は、修理もしくは買い替えを検討しましょう。テレビの保証期間内であれば、故意に壊した場合を除き無償や割引価格で修理してもらえます。

もし保証期間を過ぎていても使い始めてから年数が経過していなかったり、軽微な故障しかみられなかったりするケースでは、修理で直せる場合があります。購入するよりも費用を安く抑えられる上に、製品を長持ちさせることが期待できるでしょう。

買い替えを希望する場合は、下取りを活用することをおすすめします。テレビは家電リサイクルの対象であり自治体で粗大ゴミとして処分できず、煩雑な手続きが必要です。

その点、新しいテレビを購入すると同時に、古いテレビを引き取ってもらえるサービスがあれば、余分な手間がかからない上に割引価格でテレビを購入できる場合があります。

アンテナが故障している場合

屋外にあるアンテナは常に雨風の影響を受けていることから、故障のリスクが高まります。設置してから数年経過していれば、アンテナがダメージを受けてしまっているおそれがあるため、修理や交換を検討しましょう。

また一見問題がないように見えても、アンテナが老朽化しているケースもあるため、一度専門家に調査を依頼するのもおすすめです。

アンテナのメンテナンスは高所作業となる場合が多く、慣れない方が行うのは危険をともないます。知識や経験のある専門家への依頼を検討している方は、Go!Go!アンテナがおすすめです。Go!Go!アンテナでは、テレビが映らない原因を調査した上で、迅速にアンテナの修理や交換を対応してもらえます。最短即日で駆けつけてもらえるほか、年間3,000件の施工実績もあり安心です。

まとめ

テレビの故障が疑われるときは画面のエラー表示を確認し、原因を把握しましょう。ほかにも、アンテナレベルやケーブルの不具合、配線の不備、テレビ本体の故障など、さまざまな要因が考えられます。

原因を把握した後は、アンテナレベルの調整や配線を見直してみましょう。しかし、テレビやアンテナが故障していると、いくらアンテナレベルや配線を調整しても解決に至りません。何をしても改善がみられないときは、業者への依頼も検討してみましょう。