この記事を要約すると...
テレビアンテナを屋根の上に設置すると、アンテナが目立ち外観を損ねてしまうことがあります。外観を損ねない手段として主にあげられるのが、アンテナを壁面に取り付けることです。今回は、壁付けできるテレビアンテナの種類と壁面に設置することのメリット・デメリット、費用相場などを解説します。
壁付けできるテレビアンテナの種類
まずは、壁付けが可能なテレビアンテナを3つ紹介します。それぞれの特徴を理解し、自宅の外観やニーズに合ったアンテナを選ぶことが大切です。
デザインアンテナ
テレビアンテナを壁付けする場合に適しているのは「デザインアンテナ」です。「フラットアンテナ」や「平面アンテナ」と呼ばれることもあります。
箱型でシンプルかつスタイリッシュなデザインは、家の外観を損ねることなく設置できます。
デザインアンテナの魅力は、外観の美しさだけではありません。天候の影響を受けにくく、機能的にも優れています。従来のアンテナと違って、強風や雪などの悪天候にも耐えられ、安定した受信性能を発揮します。
設置も簡単で、壁にぴったりと取り付けられるため、スペースを無駄にしません。テレビの視聴に支障をきたすことなく、外壁にしっかりとフィットします。
デザインアンテナは見た目も機能も優れており、壁付けに最適な選択肢のひとつです。おしゃれさと機能性を兼ね備えたアンテナをお探しの方におすすめです。
関連記事:「デザインアンテナとは?メリットや設置費用、施工の流れまで詳しく解説」
八木式アンテナ
八木式アンテナは魚の骨のような形状が特徴で、主に屋根の上に設置されることが多いタイプです。テレビの信号を受信するための指向性が高く、優れた性能をもっています。
風や天候の影響を受けないようにするには、壁に取り付ける方法がおすすめです。
壁に固定用金具を取り付け、軒から少し突き出るように設置することで、屋根上と同様の受信感度を確保できます。さらに、外観への影響も最小限に抑えられます。
BS・110度CSアンテナ
BS・110度CSアンテナは、一般的に「BSアンテナ」や「パラボラアンテナ」とも呼ばれ、テレビのBS放送やCS放送を受信するために使用されます。丸いお皿の形をしていて風の影響を受けやすいため、できるだけ風を避ける場所に設置するようにします。
BS・110度CSアンテナは、ベランダに設置するのが一般的です。ただし、ベランダの向きが電波を受信できる方向と合わない場合、設置しても視聴できないことがあります。
壁付けによる設置であれば、電波を受信できる方向にアンテナを向けることができるため、ベランダの向きが悪い家庭でも快適にBSやCS放送を楽しめます。
テレビアンテナを壁付けで設置するメリット
テレビアンテナを壁に取り付けることで得られるメリットはさまざまです。ここでは、壁付けの主なメリットを紹介します。
メリット1|自宅の外観を損なわない
テレビアンテナを壁に取り付ければ、自宅の外観を損ないません。通常、アンテナは屋根の上に設置されることが多く、どうしても目立ってしまいます。特に、八木式アンテナは魚の骨のような形をしており、屋根に設置すると外観に大きく影響します。
一方、壁に取り付ければ、アンテナは屋根の高さよりも低い位置に設置でき、外観への影響を抑えることが可能です。デザインアンテナのようなスタイリッシュなモデルであれば、さらに外観との調和が期待できるでしょう。
また、景観地域や建物の高さに制限がある地域でも、壁付けによりアンテナの設置ができます。
メリット2|アンテナが倒壊しにくい
壁にテレビアンテナを取り付けることで、屋根上に設置した場合に比べて倒壊しにくくなります。屋根に設置されたアンテナは、風や天候の影響を受けやすいのに対し、壁付けではアンテナを金具などでしっかりと固定できるため安定性が高まります。
その結果、長期間の使用にも耐えられる強度を確保でき、悪天候でも安心して使用し続けることが可能です。
メリット3|アンテナの寿命が比較的長い
壁付け設置の場合、アンテナの寿命を比較的長く保てます。一般的に、アンテナの寿命は10年程度です。しかし、屋根に設置すると風や雨、紫外線の影響を直接受けるため劣化が早まります。
海沿いの地域など塩害の影響を受ける場所では、さらに早く劣化が進むことがあります。
壁付けすることで、雨や風の向きによっては影響を受けにくくなるため、アンテナの耐用年数を長く保つことが可能です。
メリット4|太陽光の発電効率が落ちにくい
壁付けにより、太陽光パネルへの影響も最小限に抑えられます。アンテナを屋根に設置する場合、通常はポールや三脚を使って設置するため影が太陽光パネルにかかり、発電効率を低下させることがあります。
しかし、壁付けであれば、パネルに影を落とさずに設置できるため、発電効率を維持できるでしょう。
太陽光パネルを設置している家庭にとって、壁付けアンテナは理想的な選択肢といえるのです。
テレビアンテナを壁付けで設置するデメリット
テレビアンテナを壁付けするメリットは多岐にわたりますが、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、壁付け設置の主なデメリットを紹介します。
デメリット1|電波を十分に受信できないことがある
壁付けアンテナは通常、屋根上に比べて低い位置に設置されるため、エリアや立地によっては電波を十分に受信できない可能性があります。特に、山間部や電波の届きにくい地域では、壁付けの位置が原因で受信状態が悪化する場合があります。
また、デザインアンテナやBS・110度CSアンテナは受信感度がやや低いため、低い位置に設置すると電波を受信しにくくなる点に注意が必要です。
住んでいる地域で電波受信が難しい場合、八木式アンテナを検討することをおすすめします。八木式アンテナは感度が高く、低い位置でも安定した受信が可能です。
デメリット2|希望している場所に設置できないことがある
壁付けアンテナは、設置場所の自由度が高いように思われますが、実際には希望の場所に設置できない場合もあります。
例えば、壁の材質が弱い場合や強度が不足している場合、アンテナを安全に固定することができません。また、近隣の建物や木々などが電波を遮っていると、電波受信が困難になるため、設置場所の変更が必要です。
設置場所を決める際には、周囲の環境や電波の影響をよく考慮することが大切です。
デメリット3|壁に穴を開ける場合もある
壁付けアンテナを設置する際、アンテナを固定するためにビスやネジを使うことが一般的です。そのため、壁に穴を開ける必要が生じる場合があります。技術力が低い業者に依頼すると、壁を傷つけてしまうおそれがあるため、業者の選定には注意が必要です。
また、壁に穴を開けることで、家の外観や内部に影響を与えることがあるため、設置前に問題がないか検討することが大切です。
テレビアンテナの壁付けにかかる費用相場
テレビアンテナを壁に取り付ける場合、特別な追加料金は発生しません。アンテナの種類ごとの設置費用は下記の通りです。
種類 | 費用の目安 |
デザインアンテナ | 40,000円~60,000円 |
八木式アンテナ | 15,000円~35,000円 |
BS・110度CSアンテナ | 35,000円~73,000円 |
ただし、実際の費用は環境やアンテナの種類、業者の料金体系などによって変動することがあります。最終的な費用がどの程度になるのかは、業者に見積もりを依頼して確認することをおすすめします。
まとめ
アンテナの壁付け設置は、スペースを有効活用できるだけでなく、外観も美しく保つ点でも優れています。デザインアンテナや八木式アンテナ、BS・110度CSアンテナなど、それぞれの特徴を理解し、最適なアンテナを選びましょう。
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