新築戸建てのテレビアンテナはどうする?工事のタイミングや流れを解説

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新築戸建てでテレビを見るには、自身でテレビアンテナを設置しなければなりません。どのようなアンテナを選んだら良いのか、いつどこに工事を依頼すれば良いのかわからない方もいるでしょう。今回は、新築戸建てに設置するテレビアンテナの種類や費用の目安、工事のタイミングや流れなどを解説します。


新築戸建てに設置可能なテレビアンテナの種類と費用

テレビアンテナには、大きく分けて地デジ用のアンテナと、衛星放送用のアンテナがあります。一般的には、地デジ用のアンテナを設置し、希望に応じてBS/CSアンテナを追加するというケースが多いでしょう。

地デジ用のアンテナには、八木式アンテナ・デザインアンテナ・ユニコーンアンテナ・室内用アンテナの4種類があります。それぞれ取り付け費用や特徴が異なるため、電波強度や設置したい場所、価格などによって選択します。

衛星放送用のアンテナには、BS/CSアンテナと4K8Kアンテナがあります。4K8Kアンテナは、対応機器を使用することで、従来のBS/CS(2K)よりも高品質な4K8K放送の受信が可能なアンテナです。

特徴 メリット デメリット 本体・設置費用の目安
八木式アンテナ 魚の骨の形状 安価で受信感度が高い デザイン性が低い 15,000円〜35,000円
デザインアンテナ 箱のような形状 ・耐久性が高い
・デザイン性が高い
外壁に穴を開ける必要がある 40,000円~60,000円
ユニコーンアンテナ 円柱型 デザイン性が高い 費用が高額 45,000円〜65,000円
室内アンテナ 家の中に設置 ・設置が簡単
・安価
・受信感度が弱い
・機器1台ごとに設置が必要
1,000円〜7,000円(工事依頼は必要なし)
BS/CSアンテナ 皿型の一般的な衛星用アンテナ 豊富な放送を楽しめる 南南西に障害物がある場合設置できない 35,000円〜73,000円
4K8Kアンテナ 4K8K放送に対応した衛星用アンテナ 高品質な4K8K放送を視聴可能 ・4K8K対応テレビやチューナーが必要
・BS/CSアンテナより設置費用がかかる
30,000円~80,000円

テレビアンテナの種類については、下記の記事で詳しく解説しています。

テレビアンテナの種類は?特徴や費用相場、選ぶ際のポイントを解説

新築戸建てのテレビアンテナ設置におすすめのタイミング

新築戸建てのテレビアンテナ工事は、住宅の引き渡しから入居までの間に行うのがベストです。注文住宅の場合と建売住宅や分譲住宅の場合それぞれについて、設置するおすすめのタイミングと、さらには注意点も紹介します。

注文住宅の場合

注文住宅の場合は、住宅の完成後にアンテナ設置工事を依頼します。建築作業中のアンテナ工事は、電波の状態が正しく確認できなかったり、作業の妨げになったりするため、避けたほうが賢明です。

なお、注文住宅では、ハウスメーカーからテレビアンテナ設置について提案されることもあります。もちろん依頼は可能ですが、業者への仲介になるため、費用が割高になることが多いことを覚えておきましょう。

建売住宅や分譲住宅の場合

建売住宅や分譲住宅は、住宅が完成した状態で販売されます。住宅の引き渡し後、アンテナの工事が可能です。引き渡し日と引越しの日程を考慮して、余裕を持って工事を予約すると良いでしょう。

注意点1|引越し前に工事を済ませる

アンテナ設置工事は、引越し前に済ませましょう。工事が終わった後に入居すれば、テレビのコンセントと、アンテナをつなぐだけでテレビを見られます。引越し後の工事になると、入居してからテレビを見られない日が生じてしまいます。

注意点2|アンテナの電波測定や見積もりは引き渡し日がわかってから

注文住宅の場合も建売・分譲住宅の場合も、引き渡し前は自分のものではありません。アンテナの電波測定や工事の見積もりは、引き渡し日がわかったタイミングで依頼し、電波測定のタイミングは引き渡し後の日付を設定します。

新築戸建てのテレビアンテナ設置工事の流れ

ここからは、新築戸建てのテレビアンテナ設置工事の流れを紹介します。

ステップ1|状況ヒアリング・見積り

アンテナ設置工事について業者に問い合わせると、まず設置住所や希望の工事時期、建物の形状、受信したいテレビサービス、希望のアンテナの種類などのヒアリングがあります。ヒアリングの内容をもとに、おおよその見積金額が提示されます。

ステップ2|工事日の設定

見積もりに問題がなければ、新居の引き渡し日に合わせて、工事日や工事開始時間を業者と打ち合わせて設定します。

ステップ3|アンテナ設置工事

工事日当日は、まず設置場所の電波調査を行います。設置内容についての説明後、正式な見積もりが提示されるので、問題がなければ正式に契約を結びます。工事は即日可能で、1~3時間程度を要します。

ステップ4|電波状況のチェック

アンテナを設置し、屋内で分配器などの機器を設置したら、実際にテレビの映りを確認します。

ステップ5|工事完了

テレビが問題なく映ることが確認できたら、工事完了です。保証書を受け取ったら、代金を精算します。

新築戸建てのテレビアンテナ設置は専門業者に依頼するのがおすすめ

新築戸建てのテレビアンテナは、ハウスメーカーやホームセンター、家電量販店などに依頼することも可能ですが、おすすめなのはアンテナ工事を専門に扱う業者です。専門業者は、知識や施工経験が豊富にあり、環境に応じて適切な設置が行えるという大きなメリットがあります。

下記の記事では、テレビアンテナの工事依頼先の選び方や費用の相場などを解説しています。

テレビのアンテナ工事はどこに頼む?費用相場や依頼先を選ぶポイント

新築戸建てのテレビアンテナの工事なら、Go!Go!アンテナへの依頼がおすすめです。年間3,000件の施工実績があり、15年間の長期保証がついているので、安心して依頼できます。最短即時での施工が可能なため、新居の引き渡しから引越しまでの期間が短い場合でも、対応してもらえるでしょう。

【補足】テレビアンテナ以外のテレビを見る方法とは

近年、テレビの視聴方法や需要は多様化しています。かつてはテレビアンテナで放送電波を受信して視聴するのが一般的でしたが、アンテナを設置せずテレビを見ることも可能です。ここからは、テレビアンテナ以外でテレビを見る方法を3つ紹介します。

ケーブルテレビ・光回線でテレビを見る

ケーブルテレビ・光回線を利用すれば、テレビアンテナを設置せずテレビが視聴できます。

ケーブルテレビ

ケーブルテレビは、光ケーブルや同軸ケーブルを通じてテレビ放送を提供するサービスです。地デジ放送のほかにもさまざまなチャンネルを視聴できます。

ケーブルテレビは、提供エリアが決まっており、加入できる会社は限られます。J:COMなどの大手ケーブルテレビ会社以外にも、地域のケーブルテレビ会社からも提供されています。

「○○(地域名)ケーブルテレビ」などで検索するか、日本ケーブルテレビ連盟のWebサイトからエリアのサービス事業者を探し、見たい番組が配信されているかを確認すると良いでしょう。

なお、ケーブルテレビは加入料金や毎月の利用料が必ずかかります。また、NHK受信料の契約は、一部の視聴する・しないに関わらず、高いほうの衛星契約(1か月あたり1,950円)となる点に注意が必要です。

光回線

インターネットの光回線接続サービスでも、オプションで光テレビサービスを提供しています。光回線には、大きくNTTのフレッツ光系、電力会社・ネットワーク会社系、携帯電話会社系があります。それぞれ、関連サービスの利用で割引などの特典があるため、お得な回線を選択すると良いでしょう。

光テレビサービスに加入した場合にも、NHK受信料は衛星契約となります。

ビデオオンデマンド(VOD)に加入してテレビを見る

下記のようなインターネットで動画を配信するビデオオンデマンド(VOD)サービスに加入して、好きなときに好きな番組を見る方法もあります。

・NetFlix
・Amazon Prime Video
・hulu
・WOWOWオンデマンド
・Lemino
・U-NEXT など

ただし、それぞれのサービスで見られる放送は異なり、地上波の番組の配信は限られます。

ワンセグ・フルセグでテレビを見る

「小さい画面でも地デジや特定のチャンネルが見られれば良い」という方は、ワンセグやフルセグでテレビを視聴するのがおすすめです。次の2つの方法があります。

チューナーを使ってスマホやPCで見る

スマホやPCに小型の地デジ放送受信機(チューナー)を接続して、放送を受信します。

チューナー搭載ポータブルテレビを利用する

ワンセグ・フルセグチューナー搭載のポータブルテレビを利用すれば、車の中や部屋の中など、好きなところに持ち運んでテレビを楽しめます。

まとめ

新築戸建ての場合、テレビを視聴できるようにするには、テレビアンテナ工事をする必要があります。注文住宅の場合も、建売・分譲の場合も、引き渡しから引越しまでの間に工事を済ませておくのがベストです。工事の依頼は、知識・実績の豊富なアンテナ工事専門業者への依頼をおすすめします。