室内アンテナでテレビがうまく映らない!原因や対処法を詳しく解説

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テレビの室内アンテナは、工事不要で設置できるのがメリットです。しかし、せっかく購入してもテレビがスムーズに映らなかったり映像が乱れたりすることもあります。今回は、室内アンテナでテレビがうまく映らない原因や対処法を解説します。


室内アンテナでテレビがうまく映らないときの原因

室内アンテナでテレビがなかなか映らない、もしくは映像が乱れるのは、障害物の影響で電波がアンテナまで電波が届きにくいためです。例えば、下記のような場合が当てはまります。

・山や崖などの地形により電波が遮られる
・電波を遮る高層ビル、山林などがある
・建物が電波を通しにくいコンクリート造である
・ソーラーパネルにより室内への電波が遮られる

また、複数のテレビ送信塔から電波を受信してしまうと、混信により映らなくなることがあります。

室内アンテナでテレビが映らないときの対処法

室内アンテナによるテレビの不調は、環境を整えることによって改善する場合があります。具体的な対処法は下記の通りです。

対処法1|設置する場所を変える

室内アンテナで十分な電波を受信するためには、適切な場所にアンテナを配置する必要があります。設置する際は、できるだけ高所を選ぶのがおすすめです。また、窓際は電波を拾いやすいとされています。部屋の奥に置いている場合は、窓の近くに置き場を変更してみましょう。

加えて、一番近い放送局や中継局の方向へアンテナを向けるのも効果的です。各局の方角は下記2つの方法で探すことができます。

最寄りの放送局や中継局を探す方法

最寄りの放送局や中継局を知りたい場合は、「A-PAB一般社団法人 放送サービス高度化推進協会」のサイトを利用しましょう。地図や住所、郵便番号などから、局の位置と規模、カバーしているエリアを探せます。

近所のアンテナを参考にする方法

放送局や中継局のある方向を知るには、近所の住宅に設置してあるアンテナも参考になります。屋外アンテナは専門業者が電波を測定した上で設置しているので、同じ方向に向けて設置すると受信しやすくなるのです。

対処法2|なるべく家電製品から遠ざける

電子レンジに使用されている電磁波や、掃除機をはじめとする電化製品に組み込まれている強力なモーターは、テレビの電波に干渉します。これによってテレビの映りが悪くなったり、ノイズが発生したりすることがあるため、このような家電製品からはできるだけ離して設置してください。

また、金属には電波を反射する性質があるため、アンテナの近くに金属製のボウルやアルミ箔を置くと電波がはね返り、受信できるようになることがあります。簡単にできるので、ぜひ試してみましょう。

室内アンテナ設置後の注意点

ここまでみてきたように、室内アンテナの受信状態は設置環境に大きく依存しています。そのため、家具の配置が変わっただけで、急に映らなくなってしまうこともあるのです。

これにともない、室内アンテナを使用している場合、模様替えや新たな家具の設置はテレビの映りを確認しながら行う必要があります。今まで問題なく視聴できていたのに、突然映らなくなったときは、直前に移動した家具や家電がないか確認してみてください。この場合、配置を元に戻すことで改善することもあります。

室内アンテナは条件次第で使えないこともある

対処法を試しても解消しない場合は、そもそも室内アンテナが使えない環境であることも考えられます。確認すべきポイントは下記の通りです。

ポイント1|自宅周辺の電界強度

電界強度とは、エリアの電波状況のことです。電界強度は、電波塔から近い順に「強電界地域(80dB以上)」、「中電界地域(60db〜80db」、「弱電界地域(60db未満)」に分けられます。

テレビアンテナには、室内アンテナのほかに、魚の骨のような形の「八木式アンテナ」や、箱型の「デザインアンテナ」があり、電界強度によって使用できる製品が異なります。

・強電界:八木式アンテナ、デザインアンテナ、室内アンテナ
・中電界:八木式アンテナ、デザインアンテナ
・弱電界:八木式アンテナ

中電界や弱電界エリアの場合には、簡素な構造である「ペーパーアンテナ」や「卓上アンテナ」などの室内アンテナは機能しないことが多いです。また、中・強電界地域用とされている製品であっても、電波環境によって受信できないこともあります。

電界強度の確認方法

先ほど紹介した「A-PAB一般社団法人 放送サービス高度化推進協会」では、電界強度も調べられます。地図上に表示された放送局や中継局を選択すると、そのエリア内で強電界地域にあたる箇所が色付きで表示される仕様です。

ただし、エリア内でも高層ビルが近くにある場合や、住宅の使用材質によって受信できないこともあるため、あくまで目安にとどめましょう。なお、自宅から電波塔が見えるかどうかも、強電界地域の判断材料となります。

ポイント2|窓の方向

壁をはじめとする遮蔽物があると、アンテナが電波を受信しにくくなります。そのため、放送局・中継局側に窓がない場合、電界強度が高くても室内アンテナでは対応できない場合があるのです。

ポイント3|環境に対応できる製品か否か

室内アンテナは、自宅の環境に対応できる製品でないとうまく使用できません。購入を検討する際は、下記のポイントを確認しましょう。

動作利得は合っているか

動作利得とは、電波受信の感度を表した数値です。数が大きくなるほど感度が高くなりますが、その分ノイズも拾うため、電波状況に応じて選ぶ必要があります。

下記は動作利得の一般的な目安です。

・強電界地域:5dB以下
・中電界地域:5~10dB以上
・弱電界地域:7~14dB以上

自宅の環境に合った動作利得の製品を選びましょう。

テレビ電波の送信方法に対応しているか

テレビ電波の送信方式には、水平方向に電波が振動する「水平偏波」と、垂直方向に振動する「垂直偏波」があります。送信方法は地域によって異なるため、室内アンテナを購入するときは、自宅エリアに合った方式を選びましょう。

また、室内アンテナには水平偏波が用いられていることが多く、垂直偏波に対応していないものもあるため注意する必要があります。

ブースターは付いているか

電波が弱いエリアの場合には、受信電波を増幅するブースターが付いているかを確認しましょう。

ケーブルの長さは足りているか

室内アンテナは、ケーブルを使ってテレビと接続しなければなりません。アンテナ設置場所とテレビが離れている場合には、ケーブルの長さが足りるかも確認しましょう。

室内アンテナを使わずにテレビを見る方法

室内アンテナが使用できない場合は、ケーブルテレビや光回線、VODなどを活用することで、アンテナを使わずに番組を視聴することができます。

アンテナなしでテレビを見る方法について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

【3選】アンテナなしでテレビを見る方法!メリットやデメリットも紹介

ただし、これらの視聴方法は、月額料や購入費などのランニングコストがかかってしまいます。

そこでおすすめなのは、テレビアンテナの設置です。テレビアンテナの設置には初期費用がかかりますが、一度設置すれば長期間コストがかからないため、アンテナなしで視聴し続けるよりも費用を抑えることができます。

しかし、アンテナの主流である八木式アンテナは、外観が悪くなるので設置したくない方も多くいらっしゃいます。そのような方には、デザインアンテナがおすすめです。デザインアンテナはスタイリッシュな箱型のアンテナで、カラーバリエーションも豊富であるため景観を損なうことなく設置できます。

デザインアンテナについて詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

デザインアンテナとは?メリットや設置費用、施工の流れまで詳しく解説

まとめ

室内アンテナは、自宅の環境や電波の状況によってうまく受信できず、テレビが正常に映らないことがあります。さまざまな工夫を凝らすことで改善できますが、費用を抑えて安定的にテレビを見たいのであれば、八木式アンテナや、デザインアンテナの設置がおすすめです。

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