この記事を要約すると...
テレビでBS放送を見ているとき、突然映らなくなり、窓の外を見ると毎回雨が降っている、という経験をした方もいるのではないでしょうか。今回は、雨が降ったときにテレビのBS放送が映らなくなる原因や、対処法について解説します。
雨でBS放送が映らない原因1|アンテナが傾いている
1つ目の原因は、雨の影響でアンテナが傾いていることです。
BS放送を受信するためには、適切な角度でアンテナを設置しなくてはなりません。適切なアンテナの角度は設置する物件ごとに異なっており、繊細な調節が必要です。アンテナの設置角度が数mmずれただけで、BS放送は正常に受信できなくなります。
激しい雨が降ったときには、このアンテナの角度が傾くことがあります。雨のほかにも冬場は雪の重みでアンテナが傾いてしまう可能性があるので、急にBS放送が見られなくなったときは、アンテナの状態を確認してみましょう。
対処法は?
雨や雪の影響でBS放送が映らなくなった場合、アンテナやテレビの故障ではないと考えられます。傾いたアンテナの角度や向きを適切な状態に戻せば、再度BS放送を受信できるようになります。
アンテナの角度や向きを変える作業自体は簡単です。難しいのは、物件ごとに適切な角度や向きを調べて、正確に調節することです。
アンテナの角度調節には、電波の強さを調べる専用の道具と、専門知識や技術が必要です。加えて、アンテナの設置場所によっては、高所作業をともないます。高所作業を素人が行うと、落下事故や屋根の破損など新たなトラブルにつながりかねません。
安全を確保しつつ、正確にアンテナ調節を行うためには、専門業者への依頼がおすすめです。
雨で BS放送が映らない原因2|アンテナが故障している
雨の影響でBS放送が映らない場合の2つ目の原因は、アンテナ本体に問題が生じているケースです。
BSアンテナは、ディッシュと呼ばれる巨大なお皿状のパーツと、中央に配置されたマイク機器のコンバーター、固定するための金具、各種ケーブルなどで構成されています。雨や風でこれらアンテナの一部が破損していると、BS放送を正常に受信できません。
本来、BSアンテナやパーツには防水処理が施されています。しかし年数が経つにつれて防水機能は劣化していくため、注意が必要です。長年設置しているBSアンテナの場合、雨水が内部に侵入して故障している可能性が考えられます。
対処法は?
アンテナそのものが故障している場合、まず検討したい対処法は新しい商品への交換です。雨がさほど激しくない日にもBS放送が映らなくなるのであれば、アンテナの老朽化を疑ってみましょう。
一方で、故障箇所や範囲によっては、アンテナ本体を交換する必要がない場合もあります。一部のパーツが破損しているなど軽微の場合は、故障箇所のみの修理で十分です。
さらに、設置してから長い年月が経っているBSアンテナは、本体に加えてケーブルも劣化している可能性が考えられます。
アンテナケーブルの寿命は、約10年~15年です。長期間使用しているアンテナケーブルは、内部や接続部が劣化していることがあり、交換などの対処が必要です。
雨で BS放送が映らない原因3|降雨減衰により電波が受信されにくくなっている
3つ目の原因は、雨の影響でBS放送の電波がうまく受信できないことです。BS放送の電波は、人工衛星を介して送信されています。高い周波数の電波を使用しており、激しい雨が降ると降雨減衰と呼ばれる現象が生じやすくなります。
降雨減衰とは、雨で電波が吸収・反射される現象のことです。雨粒に当たった電波が吸収されたり反射したりするため、正常に受信できず、BS放送が映らなくなります。
通常の雨では、降雨減衰は起こりませんが、台風など激しい雨が降ると雨粒に電波が遮られやすくなり、降雨減衰のリスクが高まります。
降雨減衰は、雪が多く降る時期にも発生する現象です。冬場は雨のみならず、降雪にも注意しましょう。
対処法は?
雨に電波が遮られる降雨減衰は、基本的に天候の回復を待つほかありません。ある一定以上の激しい雨になることが問題であり、そもそも多少の雨粒や雪程度ではBS放送の受信に支障がないためです。
BSデジタル放送では、激しい雨や雪による降雨減衰のリスク対策として、TC8PSK(伝送速度が速く降雨減衰に弱い)とQPSK(伝達速度は遅いものの降雨減衰に強い)の2つの変調方式で同時に番組を送信しています。雨や雪の際はQPSKへ切り替えることで、通常よりも低画質になりつつも、BS放送を引き続き視聴できるという仕組みです。
ここではBS放送が映らない原因について、雨による影響を3パターン解説しました。BS放送が突然映らなくなる原因には、雨以外のケースもあります。
他の原因や対処法については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
原因がわからない、改善されない場合は専門業者に依頼しよう
雨でBS放送が突然映らなくなる理由は、主に前述の3つです。自力では原因がわからない、対処が難しい、もしくは何を試しても症状が改善されない場合は、専門業者への相談がおすすめです。
テレビアンテナの専門業者は、豊富な施工経験や技術を有しており、最小限の時間で作業してくれます。直接依頼すれば仲介手数料がかかりません。安心して任せられる上、費用も安く抑えられます。
BSアンテナなど、テレビアンテナに関するお悩みやトラブルは、Go!Go!アンテナへの相談がおすすめです。年間3,000件の施工実績があり、高い技術と豊富な知識でスピーディーに解決します。
最短即日からの施工が可能で、万が一のときに備えて15年間の長期保証も付いています。「古くなったアンテナを交換したい」「新しく設置したい」という場合は問い合わせてみましょう。
雨でBS放送が映らなくなるのを防止するには
今後も激しい雨のたびに見たい番組を楽しめなくなるリスクを少しでも避けるために、
ここでは今後の雨に対する防止策を紹介します。
BSアンテナをしっかり固定する
BSアンテナの受信状況を安定させるためには、適切な角度を維持する必要があります。雨・雪により傾いたり倒れたりしないように、BSアンテナをしっかりと固定しましょう。
また、アンテナを固定すると、傾いたときにケーブルが引っ張られて破損するトラブルも予防できます。
専門業者に設置を依頼したBSアンテナも、年月とともに緩んで固定が甘くなっているかもしれません。一度状態を確認するか、専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
防水グッズを活用する
アンテナ本体の防水機能が劣化している場合は、防水グッズの活用も効果的です。防水措置を施すことで、雨水などの浸入による劣化を予防できます。
代表的な防水グッズは、アンテナカバーや防水スプレーです。防水グッズを活用すると、雨のみならず雪にも対策できます。
BSアンテナの設置場所を変える
そもそもBSアンテナの設置場所が、雨の影響を受けやすい状態になっている可能性も考えられます。置き場所に余裕があるなら、BSアンテナを雨の影響を受けにくい場所に移動する方法も効果的です。
BSアンテナは、必ずしも屋根の上に設置する必要はありません。例えば、ベランダや軒下に設置できるタイプもあります。ひとりでの作業が難しい場合は、専門業者にBSアンテナの移動・再設置を依頼しましょう。
プロなら、設置場所に適した方法でしっかりと固定してくれます。
ブースターを設置する
激しい雨が降る日でも安定してBS放送を視聴するために役立つアイテムが、ブースターです。ブースターとは受信した電波を増幅する装置を指し、設置することで電波が弱まりやすい雨の日でもBS放送を見やすくなります。
ブースターを設置すると、電波の信号強度を上げてブロックノイズなどを解消してくれます。ただし、必要かどうかは設置する物件のテレビ台数、周辺の電波環境によって異なるため、事前に確認しましょう。
自力での判断が難しい場合は、専門業者に相談して調べてもらうと安心です。
まとめ
「激しい雨の日にBS放送が映りにくくなる……」と感じたら、一度アンテナの状態を確認してみてはいかがでしょうか。アンテナの経年劣化で雨水が内部に侵入していたり、固定部分が緩んで傾いたりしている可能性があります。
アンテナ自体が故障している場合は、修理や交換が必要です。アンテナの交換は自力でもできるものの、高所作業にともなう危険があるため、専門業者への依頼がおすすめです。専門業者に依頼すれば、BSアンテナの状態に最適な解決策を提案してもらえます。