4K8Kアンテナとは?BSアンテナとの違いから工事費用の相場まで解説

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スポーツや映画などをより美しい映像で楽しみたい方は、4K8K放送に興味があるでしょう。高画質で臨場感のある4K8K放送を受信するには、4K8Kアンテナが必要です。4K8Kアンテナは従来のBSアンテナと比べると、どのような違いがあるのでしょうか。今回は、BSアンテナと4K8Kアンテナの違いや、設置する場合の工事費用の相場などについて解説します。


4K8Kアンテナとは?BSアンテナとの違いも解説

従来の2Kハイビジョンが200万画素のところ、4Kは約4倍の829万画素、8Kは約16倍の3300万画素と、圧倒的な数値を誇るのが4K8K放送です。4K8K対応のテレビとアンテナがあれば、これらの高精細な放送を見ることができます。

4K8Kアンテナの形は丸いお皿のような形状をしており、現在使われているBSアンテナと似ています。しかし、BSアンテナと4K8Kアンテナには大きな違いがあります。ここではその違いについてみていきましょう。

4K8KアンテナとBS/CSアンテナの大きな違いは、受信できる衛星放送のチャンネル数です。4K8KアンテナはBS/CSアンテナと比べるとチャンネル数が格段に多くなります。BS/CSアンテナでも一部の4K放送を見ることができますが、すべてを見ることはできません。

衛星放送は、地上の送信局から送られた電波を衛星が受け取り、その衛星が各家庭に設置されたアンテナに向けて電波を送ることで視聴できる仕組みです。また、衛星から送信された電波は、右旋円偏波(右回り)と左旋円偏波(左回り)の2パターンでらせん状に旋回しています。

従来のBS放送は右旋円偏波を使用していましたが、一部の4K8K放送は左旋円偏波を採用しており、BS/CSアンテナでは右旋円偏波のみを受信するため見られません。

一方で、4K8Kアンテナは右旋円偏波と左旋円偏波の両方を受信できるため、BS/CS放送も4K8K放送もどちらも見ることができます。そのため、4K8KアンテナはBS/CSアンテナよりも視聴できるチャンネル数が増えるのです。

4K8Kアンテナで視聴できるチャンネル一覧

4K8Kアンテナでは豊富な種類のチャンネルを視聴できます。ここでは、4K8Kアンテナで視聴できるチャンネルを一覧にして紹介します。

衛星偏波 ch チャンネル名
BS左旋 4K-BS102 NHK BS 8K
4K-BS191 WOWOW
4K-BS203 ザ・シネマ
4K-BS211 ショップチャンネル4K
4K-BS221 4K QVC
BS右旋 4K-BS101 NHK BS 4K
4K-BS141 BS日テレ4K
4K-BS151 BS朝日4K
4K-BS161 BS-TBS 4K
4K-BS171 BS テレ東 4K
4K-BS181 BSフジ4K

4K8Kアンテナは必要?

4K8Kアンテナは自分に本当に必要なのかと悩んでいる方もいるでしょう。ここでは、4K8Kアンテナの必要性をケースごとに解説します。

4K8Kアンテナが適しているケース

4K8Kアンテナが適しているのは、新築などでこれから新しくアンテナを設置する場合です。現在は、4K8Kチューナーが内蔵されているテレビが主流になっているほか、今後4K8K放送が一般的になる可能性があるためです。後から工事をして4K8Kアンテナにするよりも、新築の際に工事しておいたほうが二度手間になりません。

また、テレビが好きで多様なチャンネルを視聴したい場合も、4K8Kアンテナが適しています。BSアンテナよりもチャンネル数が多く、画質や性能なども優れているため、満足感が得られるでしょう。

BSアンテナが適しているケース

BSアンテナが適しているのは、4K8K放送を必要としていない場合です。とりあえずテレビがあれば良いという方は、個人でも設置できるBSアンテナがおすすめです。

また、アンテナにかかる費用を安くしたい場合もBSアンテナが適しています。4K8KアンテナはBSアンテナよりも本体価格が5,000円程度高いので、もし少しでも節約したい場合はBSアンテナが良いでしょう。

今のアンテナが4K8Kに対応しているか確認するには

現在使っているアンテナが、BSアンテナか4K8Kアンテナかわからないという方もいるのではないでしょうか。ここでは、今のアンテナが4K8Kに対応しているのか確認する方法を紹介します。

方法1|SHマークが付いているか確認する

アンテナを確認できる場合は、アンテナについているSHマークを確認するのが手っ取り早い方法です。SHマークは、4K8K放送(スーパーハイビジョン放送)を受信できる性能を持っていることを示すマークです。

アンテナや周辺機器につけられるのが決まりになっているので、SHマークがついていれば4K8K放送に対応しています。稀にSHマークがないものもありますが、その場合はアンテナの表面に4K8Kと書いてあれば、4K8K対応アンテナです。

方法2|取扱説明書で対応している周波数を確認する

アンテナを確認できない場合は、取扱説明書でも確認可能です。取扱説明書にはアンテナの対応周波数が記載されています。周波数の対応範囲が3224MHzの場合は4K8Kアンテナです。

一方のBS/CSアンテナは、1032MHz~2071MHzで4K8Kアンテナよりも低い周波数になっています。

4K8Kアンテナ工事の費用相場

4K8Kアンテナを設置するなら工事が必要です。4K8Kアンテナ工事の費用は、3万円~8万円が相場です。4K8K放送が視聴できるテレビの台数によって金額が異なるほか、地デジアンテナと一緒に設置する場合が最も費用がかかります。

自分でアンテナを設置する場合は、本体代のみの負担で問題ありません。本体代なら5,000円~15,000円ほどで済みますが、アンテナ設置は高所での作業をともなうほか、専門的な知識が必要になります。転落などの危険性もあるため、不安な場合は専門の業者に依頼しましょう。

4K8Kアンテナ工事について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

4K8Kアンテナは必要?揃える設備や費用相場・補助金について解説

4K8Kアンテナの設置業者を選ぶ際に確認すべきポイント

4K8Kの設置工事を依頼する場合、業者選びが重要です。ここでは工事業者を選ぶときに確認すべきポイントを紹介します。

【実績が豊富】
4K8Kアンテナの設置には専門知識とスキルが必要です。実績が豊富な会社なら、設置工事の際にトラブルが生じた場合でもきちんと対処してもらえます。

【説明が丁寧】
専門知識がない依頼主にもわかりやすく説明してもらえる業者を選びましょう。窓口の担当者も、テレビやアンテナに関して専門知識を十分に持っており、依頼主の疑問に丁寧に答えてくれる方なら安心です。

【料金体系が明確】
思わぬ追加料金が発生するなどの事態が起こらないように、料金体系が明確な業者を選びましょう。どのような場合に追加料金がかかるのか、明確に示されているかを確認しておくことが重要です。

【アフターフォローの充実度】
アンテナを設置してしばらく経ってから不具合が生じる可能性もあります。アフターフォローが充実している業者を選べば、不具合が生じても安心です。

Go!Go!アンテナは、4K8Kアンテナの施工実績が豊富で、他のアンテナ工事を含めて年間3,000件の施工実績があります。最短即日の施工に対応しているほか、施工後も15年間の長期保証がついており、安心して依頼できます。

まとめ

4K8Kアンテナは、高画質の4K8K放送を視聴するために必須の設備です。BSアンテナと比べ、より多くのチャンネルを受信でき、映像の臨場感も向上します。特に新築時に導入することで、後の手間を省け、テレビ好きな方にとって満足度が高い選択肢になるでしょう。とはいえ、4K8Kアンテナの設置には一定の費用がかかるため、予算やニーズに応じた選択が重要です。また、業者選びの際は、説明の丁寧さや料金体系の明確さ、アフターフォローの充実度などを踏まえて判断しましょう。