テレビ線(アンテナケーブル)は自力で延長できる?延長方法と注意点を解説

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この記事を要約すると...

テレビの設置場所を変える際、アンテナケーブルの長さが足りないことがあります。このような場合は、適切な方法で延長することが重要です。今回は、中継接栓の使用や長いケーブルへの交換など、アンテナケーブルを延長するための方法と注意点を詳しく解説します。延長作業のポイントを押さえた上で、快適なテレビ視聴環境を整えましょう。


テレビ線(アンテナケーブル)を延長するには

ここでは、アンテナケーブルの長さが足りなくなった場合に延長する方法を紹介します。

複数のテレビ線(アンテナケーブル)を中継接栓でつなぐ

アンテナケーブルを延長する方法のひとつは、中継接栓を使用する方法です。

まず、中継接栓と必要な長さのケーブルを用意します。これらを現在使用しているケーブルとしっかりと接続します。もともと使用していたアンテナケーブルをそのまま活用できるため、無駄なく延長できるのがメリットです。

中継接栓を使う際は、接続部分がしっかりと固定されているか確認し、緩みや接触不良が発生しないよう注意しましょう。

長いテレビ線(アンテナケーブル)と交換する

最もシンプルな方法は、十分な長さのあるアンテナケーブルを購入し、現在のケーブルと交換する方法です。

交換する際には、現在使用しているアンテナケーブルの長さに加え、足りない分の長さを考慮したケーブルを選びましょう。ジャストサイズのケーブルが市販されていない場合、自作加工に挑戦することもできます。市販のF型接栓や工具を用意することで、自分の希望に合わせた長さのアンテナケーブルを作ることが可能です。

ケーブル交換後は、接続箇所に不具合がないかを確認し、テレビ映像が問題なく映るか確認してください。

テレビ線(アンテナケーブル)を延長する際の注意点

テレビ線(アンテナケーブル)を延長する場合、快適な視聴環境を保つためにはいくつかのポイントを押さえておきましょう。

まず、ケーブルはできるだけ壁に沿わせて配線することをおすすめします。これは、ケーブルが床に露出していると、引っかかって転倒したり、家具やドアで踏まれたりして断線するリスクがあるためです。

美観を保ちつつケーブルを保護するためには、ケーブルモール(ケーブルカバー)の使用が効果的です。見た目がすっきりし、ケーブルの劣化を防ぐことができます。

特に屋外でケーブルを延長する場合は、防水対策が重要です。屋外で使用する際には防水仕様のアンテナケーブルを選び、雨や湿気による劣化を防ぎましょう。

テレビ線(アンテナケーブル)延長後に画質が下がる原因と対処法

テレビ線を延長した後にテレビの画質が低下する原因はさまざまです。ここでは、よくある原因とその対処法について説明します。

原因1|テレビ線(アンテナケーブル)が長すぎる

テレビ線の長さが長すぎる場合、電波が減衰して画質が悪化することがあります。特に電気信号は長距離を伝える中で減衰し、途中で漏れることもあります。また、テレビ線が細すぎる場合も電波の減衰が起こりやすいため、太めのケーブルへの交換が効果的です。できるだけ短いケーブルを使用することを検討しましょう。

原因2|テレビ線(アンテナケーブル)が断線している

ケーブルが足で踏まれたり、ドアに挟まれたりすることによって断線する場合があります。断線を防ぐため、テレビ線を圧迫しないように配置することを心がけましょう。また、中継接栓を使って延長している場合、古くなったケーブルが原因で断線することがあります。他のテレビでケーブルを試し、同じように映りが悪い場合はケーブル自体の交換を検討してください。

原因3|テレビ線(アンテナケーブル)を分配しすぎている

複数の部屋にテレビを設置するために同じテレビ線を分配しすぎると、信号が弱まることがあります。この場合、別のテレビコンセントを利用したり、分配器を減らしたりする方法があります。どうしても分配しなければならない場合は、信号を増幅できるブースターの使用を検討してください。

原因4|テレビ線(アンテナケーブル)を不適切につないでいる

イモつなぎ(※)と呼ばれるような、無理な繋ぎ方は控えましょう。電波が漏れ出してしまうことで、電波が弱まり、画質が悪化します。さらに、漏れた電波が周囲の機器に干渉し、悪影響を与える場合もあります。適切な接続方法でケーブルをつなぐことが大切です。

※ケーブルの被膜(外側のビニール部分)をはがし、銅線をむき出しにして無理やりつなぐ接続方法のこと

原因5|屋外でのテレビ線(アンテナケーブル)の防水対策が不十分

屋外でアンテナケーブルを使用する場合、防水対策は必須です。接続部分に水が入り込むと、ケーブルが劣化したり故障したりする原因となります。防水テープをしっかり巻きつけ、水がケーブル内に侵入しないようにしましょう。また、屋外用の延長ケーブルを使用することで耐久性を高めることができます。

テレビ線(アンテナケーブル)を延長する以外のテレビ視聴方法

ここでは、アンテナケーブルを延長せずにテレビを視聴する方法を3つ紹介します。

室内用のテレビアンテナを使う

地上デジタル放送専用の方法として、室内アンテナを使用する方法があります。テレビと室内アンテナを直接接続して視聴するため、アンテナケーブルを延長する手間がなく、手軽に導入できる方法です。

しかし、室内アンテナは屋外アンテナと比較すると受信感度が低いため、電波が強い地域(強電界地域)での使用が前提となります。特に電波が弱い地域では映像が乱れやすくなるため注意が必要です。設置する場所も重要で、家具や壁に囲まれた場所では電波を遮断しやすく、受信状態が悪化します。

そのため、窓際や電波を受け取りやすい開放的な場所に設置するのがおすすめです。また、最新モデルの室内アンテナは感度が高いものもあるので、選ぶ際には性能を確認しましょう。

テレビ用のコンセントを増設する

アンテナ端子付きのテレビコンセントを新たに増設する方法もあります。適切な位置に設置することで、長いアンテナケーブルを使用せずに済み、配線の見た目をスッキリさせることができます。

ただし、テレビ用コンセントの増設は、電気工事をともなう作業であり、「電気工事士」の資格が必要です。無資格で作業を行うことは法令違反となり、火災や故障のリスクもあります。増設する際は、壁の内部の配線状況も考慮する必要があるため、信頼できる業者に相談しましょう。

無線LANを使いテレビを無線化する

無線LANを活用してテレビを無線化する方法もあります。アンテナで受信した映像データを変換し、Wi-Fiや無線LANを使ってテレビに飛ばすことで、アンテナ端子のない部屋でもテレビを視聴できます。

無線化の最大の利点は、ケーブル配線が不要になるため、部屋の美観を損なわずにテレビを設置できることです。さらに、必要な機器をそろえることで複数の部屋で同時にテレビを視聴することも可能です。

ただし、この方法は無線LANの通信状況に大きく依存します。通信速度が遅い場合やルーターの位置が悪い場合には、映像が遅延したり途切れたりすることがあります。そのため、高性能の無線LANルーターや中継機の導入など、安定した通信環境を整えることが必要です。また、初期設定や機器の接続には専門的な知識が必要になることもあるので、機器の選定や設定は慎重に行いましょう

まとめ

テレビ線(アンテナケーブル)の延長方法には、中継接栓を使う方法や長いケーブルへの交換などがあります。設置環境に応じてケーブルモールの活用や防水対策を行い、安全で快適な視聴環境を整えましょう。また、映像の乱れを防ぐには、配線方法や接続機器の適切な選定が重要です。延長が難しい場合は、無線LANを利用した無線化など、他の選択肢も検討しましょう。最適な方法を選び、安心してテレビ視聴をお楽しみください。

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