テレビアンテナの種類は?特徴や費用相場、選ぶ際のポイントを解説

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テレビアンテナにはさまざまな種類のものがあります。住宅を新築する際などには、どんなテレビアンテナを選ぶか迷う方もいるかもしれません。テレビアンテナは一度設置したら長く使用するものなので、自分の家に合っているものを見極めて選ぶことが大切です。今回はテレビアンテナの種類について、それぞれの特徴や費用相場、選ぶときのポイントなどを解説します。


テレビアンテナは2種類

テレビアンテナは受信する放送の違いによって、地デジアンテナとBS/CSアンテナの種類に大別できます。では、それぞれのテレビアンテナについて種類や視聴できる放送を簡単にみていきましょう。

地デジアンテナ

地デジアンテナは民放のチャンネルとNHKの総合、教育のチャンネルを視聴できるテレビアンテナです。視聴できる民放のチャンネルは住んでいる地域により、種類や数が異なります。

あまりこだわりがなく、テレビ番組を視聴できればこと足りるのであれば、地デジアンテナだけで問題ありません。また、地デジアンテナには次の4つの種類があります。

・八木式アンテナ
・デザインアンテナ
・ユニコーンアンテナ
・室内アンテナ

いずれの地デジアンテナも視聴できるチャンネルの種類に違いはありません。それぞれの地デジアンテナについて詳しくは後述します。

BS/CSアンテナ

BS/CSアンテナは、衛星放送を受信できるアンテナです。パラボラアンテナと呼ばれることもあり、大きなお皿のような丸い形状をしています。

BS/CSアンテナがあると、その名称通りBS放送とCS放送を視聴できます。BS放送は放送衛星を使用していますが、CS放送というのは、通信衛星を使用して放送しているチャンネルのことです。衛星放送という点では両者に違いはありません。CS放送の大半が有料放送のため、視聴するにはアンテナの設置に加えて契約も必要です。

BS放送はNHKによる公共放送と民間の無料放送があります。NHKはBS1とBSプレミアムの2種類で、民放は次の8種類です。

・BS日テレ
・BS朝日
・BS-TBS
・BSテレ東
・BSフジ
・BS11
・TwellV
・放送大学

より多くのチャンネルを視聴したい方は、地デジアンテナとあわせてBS/CSアンテナも設置すると良いでしょう。

【種類別】地デジアンテナの特徴と設置費用

地デジ用のアンテナは、八木式・デザイン・ユニコーン・室内用の4種類です。種類によって設置費用や特徴が異なります。設置場所の電波強度などに合わせて選ぶことが大切です。

では、それぞれの地デジアンテナについて特徴や設置費用などを詳しくみていきましょう。

八木式アンテナ

八木式アンテナは、魚の骨と良く似た形状をしている地デジアンテナです。住宅街を見渡すと、屋根の上に八木式アンテナが設置されている一般住宅が多く見つかるでしょう。アナログ放送の時代から幅広く使用されてきたスタンダードなタイプのテレビアンテナです。

地デジアンテナの中でも、もっとも高い受信性能を持ちます。ほかの3種類の地デジアンテナと比べて、価格が比較的安価なことから、コストパフォーマンスに優れているのがメリットです。

ただし、外見は不格好であまり良くありません。台風や大雪などの影響で折れてしまうこともあります。

設置場所は基本的に高所です。大半の住宅では屋根上に設置していますが、軒下や屋根裏などに設置できる場合もあります。一般の方が設置するのは難しく危険なため、専門業者に依頼しましょう。本体と設置費用をあわせて15,000~30,000円程度が相場です。

デザインアンテナ

デザインアンテナはスマートな箱型の形状をしている地デジアンテナで、屋根の外壁に設置するのが特徴です。平面アンテナやフラットアンテナと呼ばれることもあります。

住宅の外観に馴染みやすく、設置することで景観を損ねることがあまりないのがメリットです。自宅の景観にこだわりたい方に人気があります。設置場所の自由度が比較的高いのもメリットです。軒下やベランダなど雨や雪が当たりにくいところにも設置できます。

ただし、デザインアンテナを設置する際には外壁に穴を開ける必要があるのがデメリットです。また、受信性能は中程度で、八木式アンテナほど高くはありません。

デザインアンテナの設置は、通常は専門業者に依頼します。設置費用は本体価格とあわせて40,000~60,000円程度です。

デザインアンテナについて詳しくはこちらの記事もあわせてご覧ください。

デザインアンテナとは?メリットや設置費用、施工の流れまで詳しく解説

ユニコーンアンテナ

ユニコーンアンテナはマスプロ電工が開発した地デジアンテナで、円柱型の形状をしているのが特徴です。デザイン性が高く、住宅の外観にもよく溶け込みます。受信性能が高いのもメリットです。外観と機能性を両立しています。

目立ったデメリットはありませんが、価格がやや高めです。設置費用とあわせて45,000~65,000円程度かかります。

ユニコーンアンテナについて詳しくはこちらの記事もあわせてご覧ください。

ユニコーンアンテナとは?設置費用相場やメリット・デメリットを解説

室内アンテナ

室内アンテナは、その名の通り室内に置いて使用できる地デジアンテナです。付属のケーブルでアンテナとテレビを接続するだけで使用できます。手軽に地デジ放送を視聴できるのが魅力です。他の3つの地デジアンテナと違って設置費用もかかりません。

ただし、受信性能が低いため受信感度の弱い地域や鉄筋コンクリート造の住宅では使用できません。

価格は安いものだと1,000円程度で、比較的品質の良いものだと7,000円程度です。

テレビアンテナの種類を選ぶ際のポイント

次に、テレビアンテナの種類を選ぶ際にチェックしておくべきポイントについてみていきましょう。

受信感度の高さ

自宅がある場所の受信感度がどの程度なのか把握し、受信感度にあわせてテレビアンテナの種類を選ぶようにしましょう。

受信感度というのは電波の届きやすさのことで、電界強度が関係しています。電波塔から近い場所にあれば電界強度が高く受信感度も高めです。

また、距離に加えて電波塔と自宅との間の障害物の有無も影響します。障害物が少なければ受信感度が高まり、電波も届きやすくなります。

受信感度が高い強電界地域だと、4種類ある地デジアンテナのうちどれを使用しても問題ありません。しかし、弱電界地域や中電界地域では室内アンテナだと、地デジが放送を正常に受信するのが難しくなります。その場合は八木式アンテナやデザインアンテナを選ぶのが良いでしょう。

電波を受信する性能の高さ

アンテナの電波受信性能は動作利得という数値で表されています。動作利得の数値が大きいアンテナほど感度が高めです。受信感度の弱い地域の場合には、動作利得が高いアンテナを選ぶのが良いでしょう。

家が持ち家か、賃貸か

持ち家の場合には自分の判断で自由にアンテナを設置できますが、賃貸住宅の場合にはそうはいきません。管理会社や大家に確認し許可を得る必要があります。勝手に設置してしまうと、後でトラブルになる可能性もあるため注意しましょう。

設置の際に穴あけが必要な場合には、許可が得られない場合もあります。ただ、ほとんどの賃貸住宅では地デジアンテナが最初から設置されており、入居者が自分で設置することは稀です。

アンテナを設置するなら専門業者に相談しよう

テレビアンテナは屋根の上や外壁などに設置します。設置作業は高所で行うため、一般の方が自分で行うのは危険です。専門業者に設置工事を依頼しましょう。

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まとめ

テレビアンテナは、地デジアンテナとBS/CSアンテナの2種類に分かれており、地デジアンテナはさらに4種類あります。地デジアンテナの種類によって外観のデザインや受信感度が異なるため、好みや地域の電界強度にあわせて選ぶことが大切です。

室内アンテナ以外は設置工事が必要ですが、一般の方にとっては危険をともないます。設置の際には、専門業者に依頼して施工するようにしましょう。