雷でテレビが映らなくなったら?原因や対処法を解説

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雷鳴とともに、突然テレビ画面が正常に映らなくなってしまうと、不安になる方もいるでしょう。今回は、雷でテレビが映らなくなったときの原因や対処法、落雷によるテレビの故障を防ぐ方法について解説します。


落雷でテレビが映らなくなる原因

雷が落ちると、その周辺に雷サージと呼ばれる非常に強い電圧や電流が発生します。雷サージは主に直撃雷サージと誘導雷サージの2種類に分類されます。

直撃雷サージ

雷が直接テレビアンテナに落ちると、テレビの画面が正常に映らなくなったり、音声が途切れてしまったりする場合があります。この現象は直撃雷サージと呼ばれます。

直撃雷サージとは、雷が人や木、電気設備、建物などに直接落ちることで発生する過剰な電圧や電流のことです。強力な電圧と電流が発生するため、テレビだけでなく、ほかの家電製品や家屋にも多大な被害をもたらす可能性があります。

さらに、直撃雷サージの影響でアンテナの金属部分や配線が損傷したり、湾曲・断線したりするおそれもあるのです。

誘導雷サージ

誘導雷サージとは、雷が落ちた周辺で発生する過剰な電圧や電流のことです。間接的に電流が流れるため、直撃雷サージほどの威力はありませんが、発生する頻度が高く、広範囲に被害をおよぼす場合があります。

また、誘導雷サージの範囲は広く、半径1kmほど離れていたとしても被害がおよぶこともあります。自宅の庭先や近隣住宅に雷が落ちた場合でも、アンテナや電線を経由して家屋に進入し、電子機器が故障することがあるのです。

落雷でテレビが映らない場合の対処法

落雷でテレビが映らなくなったときは、慌てずにできることから試しましょう。ここでは、すぐにできる対処法を4つ紹介します。

テレビをリセットする

雷の影響でテレビが映らなくなったり、電源が入らなくなったりした場合は、下記の手順でテレビをリセットしましょう。ただし、落雷により感電するおそれがあるため、作業するときは必ず雷が落ち着いてから行ってください。

1.(電源が入っている場合)テレビの電源を切る。
2.電源プラグをコンセントから抜く。
3.そのまま1分ほど待機してから、再度電源プラグをコンセントに挿す。
4.テレビの電源を入れ、画面が映るか確認する。

上記の方法でテレビが見られるようになった場合は、テレビやアンテナの不具合ではありません。画面が映らないまま改善しなければ、テレビやアンテナの不具合の可能性が高いでしょう。

ブレーカーをチェックする

ブレーカーが落ちるとテレビの電源が入らなくなる場合があるので、感電しないよう注意しながらブレーカーの復旧作業を行いましょう。

ブレーカーが落ちていないのにテレビが映らないときは、住んでいる地域で停電が起きている可能性があります。気象庁のホームページやニュースサイトなどから、周囲の停電情報を確認しておきましょう。

自宅のみ電気が供給されていなければ、ブレーカーが落ちている可能性が高いので、確認することをおすすめします。

ブースターをチェックする

上述した方法でも改善がみられないときは、ブースターを確認しましょう。ブースターとは電波状況が悪い場所でも、電波を安定させてテレビを快適に視聴できるようにする機器のことです。屋内型と屋外型があり、屋外型でも電源部は屋内に設置されている場合があります。

アンテナで受信した弱い受信信号を増幅させることで、テレビ画面に映る映像や音声がクリアになります。雷が落ちるとブースターの保護回路が作動して、高電流や高電圧が内部に流れないよう防いでくれるのです。

ただし、雷の威力が大きければ、瞬間的に高電流が流れやすくなるため、ブースターが壊れる確率も高まります。部品が焦げていないか、煙は出ていないかなど、しっかりと確認しておきましょう。

目視で確認しても異常が見つからなかった場合、雷が落ち着いてからブースターをリセットして、テレビが映るかチェックしてみてください。

アンテナの状況を確認する

落雷は悪天候のときに起こりやすく、大雨や強風に見舞われるケースが多い傾向があります。雨や風の影響でアンテナの向きが変わったり倒れたりすることがあるため、テレビが映らないときは、アンテナが正しい向きに設置されているか確認しましょう。

正しい位置がわからないときは、近所のテレビアンテナと自宅のアンテナが同じ方向を向いているかで判断しても問題ありません。

アンテナの向きが異なる場合は、正しい位置に調整しましょう。一般的にアンテナは高所に設置されていることが多いため、素人が行うと大変危険です。特に、雨上がりは足元が滑りやすくなっているので、専門業者に依頼するのがおすすめです。

落雷でテレビが故障した場合は火災保険の対象になる

火災保険に加入している場合、落雷による被害も補償の対象になる可能性があります。ただし、火災保険の対象が「建物」または「家財」のどちらになっているかで、補償内容が異なるため注意が必要です。また、下記の条件に当てはまる場合は、火災保険の種類に関わらず補償が受けられません。

・経年劣化による故障の場合
・事故発生後、3年以上経過している場合
・修理費用が免責金額に満たない場合

雷による被害と経年劣化による故障は、見極めが難しいものです。テレビが突然見られなくなった場合は、周囲に落雷事故が起きていないか確認しておきましょう。

また、保険金が請求できる期間は保険法により3年と決められているため、うっかり補償期限を超えてしまったということがないように、被害に遭ったときは迅速に対応することをおすすめします。

火災保険の種類によって申請内容が異なる場合があるので、保険会社に直接問い合わせて詳細を確認しておきましょう。

原因がわからない・改善しない場合は専門業者に相談しよう!

テレビの電源を入れ直したり、ブレーカーやブースターをチェックしたりしても改善がみられないときは、専門業者に相談するのもひとつの方法です。

専門業者に依頼すると細かい部分までチェックしながら原因を追求し、適切に対応してもらえます。また、アンテナの修理は高所作業となるため、プロに任せたほうが安心です。

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落雷によるテレビの故障を防ぐためには

落雷はいつ発生するかわかりません。ここでは、落雷によりテレビが故障しないように、心がけるべきポイントを紹介します。

電源プラグをコンセントから抜いておく

落雷の被害を最小限に防ぐために、テレビの電源を切ってから電源コードをコンセントから抜いておきましょう。そうすることで、雷が落ちたとしても誘導雷サージがテレビまで届かなくなり、故障の原因を回避できるからです。

ただし、雷が頻繁に起こっている状況で行うと、感電のリスクが高まってしまいます。間に合わなかった場合はコンセントに触れず、そっとしておきましょう。天気予報を確認し、事前に悪天候が予想される際は、早めに電源プラグをコンセントから抜いておくことをおすすめします。

雷対策機器を設置しておく

コンセントを抜く方法以外では、避雷針や避雷器を設置しておくことをおすすめします。避雷針や避雷器を設置しておけば、高圧電流がテレビアンテナに届く前に素早く遮断できます。

避雷器にはサージプロテクターやサージアブソーバーなどさまざまな種類があるため、使いやすいものを選びましょう。家電量販店や電気屋で手軽に購入できるので、事前に準備しておくと安心です。

ブレーカーを落としておく

ブレーカーを落とすとその時点で、テレビに高電流や高電圧が流れるのを食い止められます。ブレーカーの遮断は雷サージの被害を防ぐ有効な手段ですが、すべての家電製品が使えなくなり生活に支障をきたすおそれがあるため、状況に応じて適切に対処することをおすすめします。

まとめ

落雷でテレビが映らなくなる原因として、直撃雷サージや誘導雷サージなどによる高電圧、高電流の影響が考えられます。

被害を受けたときは、テレビ本体をリセットしたり、ブレーカーやブースターの状況をチェックしたり、アンテナの向きを確認するなど試してみましょう。それでも改善がみられないときは、専門業者に相談するのがおすすめです。