テレビが故障した際の火災保険の補償条件は？保険会社への申請方法も解説

テレビが故障した！修理費用が火災保険で補償される条件とは

テレビが故障したときは、火災保険で修理費用をまかなえる可能性があります。補償を受けられるかどうか判断するためにも、下記条件を満たしているかを確認しましょう。

条件1｜補償対象に「家財」が含まれている

火災保険を利用するためには、加入しているプランの補償対象に家財が含まれている必要があります。家財とは家具や家電など建物内に設置している、生活用の動産のことです。自力で容易に動かせるものを家財と呼び、一方でエアコンや給湯器など取り外しが困難なものは、建物として扱われます。

火災保険の対象は建物と家財の2種類があり、加入するプランによって下記のいずれかが補償対象となっています。

・建物のみ
・建物+家財
・家財のみ

例えば、建物のみ補償対象となっている場合、テレビアンテナは補償されますが、テレビなどの家財は対象外です。

まずは加入した火災保険がどの範囲まで補償対象としているのかを確認しましょう。

条件2｜補償対象に「汚損・破損」が含まれている

加入している火災保険のプランに家財への補償が含まれているからといって、すべてに適用されるわけではありません。例えば、日常生活における事故によりテレビが故障した場合、修理費を火災保険から補填できるケースは、「汚損・破損」に対する補償が含まれていることが前提です。

火災保険の「汚損・破損」に対する補償は、日常生活のなかでちょっとした不注意により生じた家財トラブルを想定したものです。

例えば、小さなお子さんが遊んでいるときにぶつかってテレビを倒してしまった場合に保険を活用できます。

条件3｜補償対象内の災害による故障である

火災保険には、特定の災害によって生じる建物や家財への補償を含んでいるプランがあります。テレビの故障が補償対象内の災害によって生じたものであれば、修理費を火災保険で補填できます。

ただし、該当する災害特約をプランに含んでいなければ、補償は受けられません。落雷や風采、爆発など、火災保険に付帯できる災害補償はさまざまです。自分が加入している火災保険はどのような災害に対応しているプランなのか、事前に把握しておきましょう。

テレビの故障に火災保険が適用される事例

上記の条件を踏まえ、ここでは火災保険が適用される具体的なケースを4つ紹介します。

落雷でテレビが壊れた

落雷の影響でテレビが映らなくなったときは、火災保険の補償が適用されます。落雷で壊れやすいのは、屋根の上に設置しているテレビアンテナです。ただし、まれに建物内に設置したテレビにまで被害が及ぶことがあります。

落雷でテレビが壊れる主な理由は、過電流や誘導雷サージの影響です。アンテナに落ちた雷の過電流が建物内に侵入したり、周囲で電磁波が発生したりした結果、テレビの故障や動作不良につながります。

雷が激しい大雨や台風時にテレビが映らなくなったときは、火災保険の落雷に対する補償の有無を確認しましょう。

子どもがおもちゃを投げてテレビの画面が割れた

子どもが遊んでおもちゃを投げることがあります。おもちゃが運悪くテレビに当たって、液晶画面にヒビが入ることもあるのではないでしょうか。

火災保険に前述の「汚損・破損」に対する補償が含まれている場合、子どもが原因の破損にも対応してもらえます。状態を確認した結果、買い替えが必要と判断された場合は、保険会社から買い替え費用が支払われます。

引越しや模様替えの際にテレビを落とした

引越しや模様替えでテレビを移動させているとき、うっかり手が滑ったり壁にぶつかったりした拍子に、テレビを落とすことがあります。

引っ越しや模様替えなど、意図的ではない落下事故による破損は「不測かつ突発的な事故」と判断されます。該当する補償つきのプランに加入している場合は、火災保険の適用対象です。

飼い猫がテレビの画面を引っ掻いた

飼い猫がテレビ画面を引っ搔いて破損につながった場合は、状況によっては火災保険で補償される可能性があります。

注意点は、あくまで「不測かつ突発的な事故」であり、テレビの修理や買い替えが必要な場合に限られるということです。

単純に引っ掻いて小さな傷を付けた程度では、補償を受けるのは困難といえます。引っ掻いたときの勢いでテレビが倒れて破損した、などのケースであれば補償される場合もあります。

テレビの故障に火災保険が適用されない事例

火災保険の適用条件を満たせず、対象外となった事例を4つ紹介します。

屋外で移動中にテレビを落とした

テレビの落下事故で保険が適用されるのは、基本的に屋内での破損のみです。屋外での移動中に起こった事故には補償が適用されません。

ポイントは、火災保険の主たる対象が建物である点です。保険に加入している建物の外で起こったことに関しては、補償の対象外となります。

ただし、保険会社によっては、「外出中の補償」を付与することで、屋外でテレビを落とした場合にも補償を受けられることがあります。

経年劣化でテレビが映らなくなった

火災保険で家財が補償されるのは、あくまで「不測かつ突発的な事故」など、プランごとに設けられた条件を満たす場合のみです。経年劣化は、火災保険の補償には含まれません。

テレビの寿命は8～10年程度とされており、事故や災害など特別な理由がないときに故障した場合は経年劣化とみなされます。

テレビが故障してから3年以上経っている

テレビが故障したときは、すぐに必要書類をそろえて保険会社へ連絡しなくてはなりません。何か月も前に壊れたもの、故障から3年以上経過したものなどは故障原因の証明も難しく、手続き自体が困難です。

また、火災保険の請求期限は3年です。3年以上前に故障したテレビは、仮に証拠写真など必要書類がそろっていても、請求の権利がありません。

故意にテレビを壊した

「イライラしたときにテレビを殴った」「ちょっと不具合を直すつもりで叩いた」など、故意にダメージを与えたことが原因でテレビが壊れた場合は、補償の対象外です。

火災保険は災害や突発的な事故など、あくまで故意ではない汚損・破損に対してのみ、補償を行っています。故意にテレビを壊した場合は、火災保険ではなく自費で修理または買い替えを検討しましょう。

【5ステップ】テレビの故障時に火災保険を申請する流れ

補償の範囲内でテレビが故障したときは、可能な限り早く火災保険の申請手続きを行うことが大切です。ここでは5つのステップに分けて、火災保険の申請方法を解説します。

ステップ1｜損害を受けたことを保険会社に連絡する

テレビが故障したら、すぐに加入している保険会社へ連絡しましょう。お客様センターやコールセンターなど、各保険会社の専用窓口に連絡して、その後の指示を仰ぎます。

また、必要書類の提出時に必要になるので、状況を証明するための写真を撮影しておきましょう。テレビ本体には触らず、壊れた場所や破損具合がわかるように、さまざまな角度で写真を撮影します。

ステップ2｜保険会社から必要書類を受け取る

後日、保険会社から申請のための必要書類が送付されます。

注意点は、事前に加入している保険の免責額を超えているかどうか確認しておくことです。免責額とは補償する金額の基準で、設定した金額よりも安く済む場合、保険金がおりないケースがあります。

例えば、5万円の免責額なら、5万円以上の修理費にならなければ請求しても保険金を受け取れない可能性があります。免責額の条件を満たしている場合は、送付された必要書類を使って保険金を請求しましょう。

ステップ3｜保険会社に必要書類を提出する

申込用紙などの必要書類を記載して、保険会社に返送します。主な必要書類は、下記の通りです。

・保険金請求用紙
・事故状況説明書
・修理費用の見積書
・状況証拠の写真
・保険金請求書　など

必要書類には、テレビを修理する場合の見積金額や内容がわかるものが必要です。保険会社へ提出する前に、業者に依頼して修理見積書を発行してもらいましょう。

ステップ4｜保険会社の鑑定人による調査を受ける

提出された必要書類を参考に、保険会社で正当な請求内容かどうか審査が行われます。場合によっては、保険会社の鑑定人が自宅まで調査のため訪問することがあります。

基本的には書類でのみ審査を行っており、鑑定人が訪問するのは書類に不審点があったり、請求金額が大きかったりする場合です。

テレビの修理費は数万円から十数万円程度なので、必ずしも鑑定人が来るわけではありません。

ステップ5｜保険金が支払われる

提出した書類や故障理由に問題がなければ、後日、保険金が支払われます。保険金支払いまで壊れたテレビを放置できない場合は、先に自費で修理を行い、支払われる保険で支出分をまかなうことになります。

まとめ

予測不可能な事故や災害でテレビが故障した場合、火災保険が適用できるかもしれません。ただし、いくつかの条件を満たしていることが前提です。

また、そもそもテレビ本体の故障ではなく、テレビアンテナに原因がある可能性も考えられます。テレビアンテナが故障したり、テレビが突然映らなくなったりしたときは、Go!Go!アンテナへのご相談がおすすめです。Go!Go!アンテナはテレビアンテナ修理の専門業者で、年間3,000件を超える施工実績を持っています。最短即日で施工が可能なほか、15年間の長期保証付きのため安心です。