エラーコードE201はアンテナレベル低下のサイン!原因や直し方を解説

この記事は約9分で読み終わります。

この記事を要約すると...

家族でテレビを見ようと思ったら「E201」エラーが表示されて映らない……という経験はありませんか。E201はアンテナ電波をうまく受信できていないときに起こるエラーです。今回は、エラーの原因と自分でできる対処法、そして修理にかかる費用や時間についてわかりやすく解説します。


E201は「アンテナレベル低下」を示すエラーコード

エラーコードE201は、テレビの信号を受信するアンテナのレベルが低下していることを示します。これは、アンテナが十分な信号を受信できず、テレビが映らなくなる原因となります。天候の影響やアンテナの向き、接続不良が主な原因です。まずはアンテナの向きや接続を確認しましょう。

アンテナレベルについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

アンテナレベルの目安は?確認方法や原因別の対処法も紹介

E202やE203との違いとは

E201によく似たエラーとして「E202」や「E203」があります。

E202とは、電波がテレビに届いていない状態を指します。E201は微量の電波が届いていますが、E202は電波が一切届いていない状態です。

一方で、E203エラーが発生した場合、選択中のチャンネルが現在放送されていないことを意味します。まずは、番組表やテレビ局の公式サイトで、その時間帯に放送が予定されているか確認してみましょう。特に、深夜時間帯には放送が休止されているチャンネルもあるため、注意が必要です。もし通常通り放送されているはずのチャンネルが見られない場合、アンテナの受信レベルが低下している、またはテレビ自体に不具合がある可能性も考えられますので、これらの点もチェックすることをおすすめします。

エラーコードE201の主な原因

E201のエラーが出る主な原因は下記の通りです。

・アンテナの不具合
・ケーブルの接続不良
・天候不良や電波障害による影響
・B-CASカードの不具合
・チャンネルの設定による不具合

それぞれの原因について解説していきます。

原因1|アンテナの不具合

アンテナ本体が故障・劣化していると電波をうまく受信できません。また、テレビのアンテナは指向性(※)が強く、アンテナの向きはとても重要です。台風や大雨などが原因でアンテナの向きがズレてしまうと電波をうまく受信できなくなってしまいます。

※アンテナの指向性とは、特定の方向にのみ電波の放射を集中させ、受信の強度を高める働きのことです。

原因2|ケーブルの接続不良

アンテナ自体は電波を受信していてもテレビに信号が届く途中で問題が発生していることがあります。チェックすべきポイントは下記の通りです。

・アンテナ端子や接続機器に接続されたケーブルが緩んでいないか
・ケーブルの外装や内部の芯線に劣化や損傷がないか

アンテナケーブルには「同軸ケーブル」と呼ばれるタイプが使用されており、内部の芯線は銅線でできているほか、複数の層で保護されています。しかし、これらの層のどこかに破損が生じると、電気信号がうまくテレビに伝わらなくなります。特にケーブルを強く束ねたり、壁際で無理に折り曲げたりすると、ケーブルの劣化が早まるおそれがあるため、そのような取り扱いには注意が必要です。

原因3|天候不良や電波障害による影響

天候不良によって受信状況が悪化する場合があります。特にBS/CS放送の電波は雨や雪の影響を受けやすいため、天候が悪い日には映像が映らなくなることも少なくありません。

また、何らかの原因で周辺地域に電波障害が生じているケースもあります。例えば、周囲に大きな建物が建設されたり、近くに強い電波の発信源があったりする場合です。

このような電波障害が起こると自宅だけでなく、近隣でも映像トラブルが生じていると考えられるので確認してみてください。

電波障害が発生している場合、自治体や適切な団体に相談しましょう。

原因4|B-CASカードの不具合

B-CASカードは、テレビで有料放送やデジタル放送を視聴するために必要なカードです。
B-CASカードが正しく差し込まれていない、もしくはICチップが汚れている、または破損している場合、テレビの視聴に問題が生じることがあります。

原因5|チャンネルの設定による不具合

地域ごとに設定されている周波数とテレビのチャンネル設定が異なる場合、視聴ができなくなります。引っ越しやテレビを買い替えた際はチャンネルの再設定を行ってください。

【内的要因の場合】E201の対処法

E201の原因は大きく分けて内部要因と外部要因があります。まずは内部要因の対処法について解説します。

テレビ本体の再起動

まずはテレビ本体の再起動を行ってください。テレビの電源を切り、アンテナケーブルをコンセントから抜きます。数分待ってから再度アンテナケーブルをさし、電源を入れてください。

チャンネルの再設定

本体の再起動をしても解決しない場合、チャンネルの再設定を行います。メーカーごとに設定方法が若干異なるため、下記の表を参考にしながら設定を行ってください。

メーカー(テレビ名) リモコン側の再設定方法 テレビ画面上で選択するボタン
ソニーBRAVIA(ブラビア) 「ホーム」

ボタンを押す

1.「設定」

2.「放送受信設定」

3.デジタル放送地域設定」

4.「デジタル放送受信設定」

5.「地上デジタル:自動チャンネル設定」

6.「再スキャン」

東芝REGZA(レグザ) 「設定メニュー」

ボタンを押す

1.「初期設定」

2.「チャンネル設定」

3.「地上デジタル自動設定」

4.「再スキャン」

5.「地域選択」

パナソニックVIERA(ビエラ) 「メニュー」

ボタンを押す

1.「初期設定」

2.「設置設定」

3.「チャンネル設定」

4.「地上デジタル放送」

5.「再スキャン」

6.「地域選択」

シャープAQUOS(アクオス) 「地上D」ボタン押す

 ↓

「ホーム」ボタンを押す

1.「視聴準備」

2.「テレビ放送設定」

3.「チャンネル設定」

4.「地上デジタル」

5.「地上デジタル-自動」

6.「する」

日立Wooo(ウー) 「(字幕)メニュー」

ボタンを押す

1.「各種設定」

2.「初期設定」

3.「受信設定」

4.「チャンネル合わせ」

5.「地域選択」

6.「再スキャン」

三菱REAL(リアル) 「メニュー」

ボタンを押す

1.「設定・管理」

2.「放送関連の設定」

3.「放送設置」

4.「チャンネル設定」

5.「地上デジタル」

6.「再スキャン」

ケーブルの再配線

ケーブルが抜けていたり緩みが生じていたりする場合もE201は表示されます。下記の内容に注意しながら配線をチェックしてみましょう。

・ケーブルに抜けや緩みはないか
・間違った端子に接続されていないか
・ケーブルや端子の破損・劣化はないか

アンテナの向きを確認

テレビアンテナは指向性が強いため、向きがとても重要です。調整が容易にできる室内アンテナなどの場合は向きを調整してみましょう。

この際、注意したいのが屋根上などの高所に設置しているアンテナの場合です。屋根上での高所作業は転落事故や熱中症などさまざまなリスクをともないます。大変危険なため、一般の方は屋根上には登らないようにしましょう。

B-CASカードの確認

B-CASカードがしっかりと挿入されているか確認し、ICチップに汚れや傷がないかもチェックしましょう。

汚れがある場合は、柔らかい布で優しく拭いてください。破損が見られる場合は、新しいB-CASカードの購入や交換が必要です。

ブースターの設置

アンテナが受信する電波の環境は、強電界地域、中電界地域、弱電界地域と呼ばれる3種類の電界地域に分けられます。もしお住まいの地域が電波の弱い弱電界地域だった場合、ブースター(増幅器)を設置することで電波強度を上げられます。

しかし、ブースターの設置方法や、適切なブースターの種類などは専門的知識がなければ容易に判断できません。そのため、そもそもブースター自体が必要かも含めて専門業者に相談するのがおすすめです。

【外的要因の場合】E201の対処法

 

続いてE201の原因が外部的要因だった場合の対処法を解説します。

近隣を確認する

まずは近隣の状況を確認してみてください。

例えば、ビルやマンションなどの高層建築物が新しく建設されているとテレビ電波が遮蔽され、E201などのエラーが生じる場合があります。

テレビの電波は直進する性質があり、自宅のアンテナと電波塔の間に高い建物などが建設されると電波が遮蔽されてしまうためです。

さらに電波障害が発生している場合は広範囲に影響が及んでいると考えられます。近所でもテレビに不具合が出ていないか確認してみましょう。

市区町村に相談する

もし電波障害に見舞われた場合、自治体のホームページより相談窓口に連絡すると良いでしょう

場合によっては、自治体の負担でケーブルテレビなど、電波障害の影響がない方法でのテレビ視聴へと切り替えられるケースがあるためです。

また、高層建築物が原因になっている場合はお住まいの「建築指導課」に問い合わせてみましょう。建物が原因である場合、その多くは民放709条の原因者負担の原則に基づき管理者側が責任を負うことになる可能性があります。インターネットなどで「〇〇市 建築指導課」と検索すればすぐに見つかるはずです。

エラーコードE201は自分で直せる?

​​エラーコードE201は、アンテナレベルの低下による電波受信の問題が原因で発生します。テレビの再起動やB-CASカードの抜き差しなど、比較的簡単なものなら自分で簡単に直せる可能性があります。

これらの方法を試しても問題が解決しない場合は、専門業者に相談するのが安全で確実です。無理に高所作業を行ったり、複雑な配線を触ったりすると事故の原因にもなります。

テレビアンテナの設置工事なら、Go!Go!アンテナへの相談がおすすめです。年間3,000件以上の実績があり、住宅の状態に合わせた設置工事を依頼できます。15年の長期保証制度が用意されているため、万が一の事態があっても安心です。テレビアンテナの新規設置はもちろん、落雷時など設置後のトラブルでも気軽に相談してみましょう。

まとめ

エラーコードE201が表示されたら、テレビのアンテナレベルが低下しているサインです。すぐにできる対処法としては、テレビの再起動やチャンネルの再設定、ケーブルの再配線などがあります。今回紹介した方法を試しても解消しない場合は、専門業者への依頼も検討してみましょう。