BSアンテナの方向は自分でチェックできる?調整する方法や対処法を紹介

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この記事を要約すると...

お気に入りのBS番組をクリアな画質で見たいとき、アンテナの設置はどうしたら良いのか気になる方もいるでしょう。実は、アンテナの向きを少し変えるだけで、テレビ画面が映らなくなることがあるのです。 地域によって最適な角度は異なるため、引っ越し先など、設置場所が変わると再度調整する必 要があります。今回は、アンテナの向きを正しく合わせるコツや、設置時の注意点などについて紹介します。


BSアンテナの方向は「南西」が正解!

BS放送は南西の方角にある衛星から電波を受信しているため、アンテナの方向を「南西」に向ける必要があります。アンテナを設置する際は、南西にあたる午後2時ごろの太陽の方向に障害物がないかチェックしましょう。

ただし、BSアンテナの向きを南西に調整しにくい北向きのベランダなどは、電波をうまく受信できない可能性があります。また、角度や向きには地域差があるため、設置場所の受信状況を確認しておきましょう。

【地域別】BSアンテナの角度・向きのチェック方法

BS放送を受信するためのアンテナの角度や向きは、地域によって調整が必要です。電波を送受信できる場所にいても、上下の角度を示す仰角(ぎょうかく)と左右の角度を示す方位角(ほういかく)が適切でなければ、BS放送のクリアな映像を楽しむことができません。

自宅でBSアンテナを設置する角度が知りたい場合は、スカパー!アンテナ方向チェック」を活用することをおすすめします。サイト内で自宅の住所を入力すれば、専門知識がなくてもアンテナを向けるべき方向や角度がわかります。

ほかにも、スマートフォン用の無料アプリ「BSコンパス」が便利です。GPS機能により、現在地から衛星までの正確な仰角や方位角が表示されるため、アプリの指示通りに設置すれば簡単にアンテナの方向を合わせられます。

BSアンテナを設置する前の確認ポイント

BSアンテナを正しく設置すれば、快適にテレビ番組の視聴を楽しめます。ここでは、アンテナを設置する前に確認すべきポイントを紹介します。

設置する場所の「方向」を確認

まずは、BSアンテナを設置する場所の方向を確認しましょう。アンテナの設置に適した場所は、晴れた日の午後2時に直射日光が当たるところです。

一方、日陰になってしまう場所は、アンテナの設置場所には不向きです。自宅周辺にあるビルや樹木の影響で日が当たらない場所や、周りに障害物がなくてもアンテナが洗濯物の陰に隠れてしまうところには設置しないようにしましょう。適した場所が見当たらない場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

設置する場所の「強度」を確認

アンテナを設置する際に、しっかりと固定できる場所を選ぶことも大切です。強風や積雪の影響を受けそうな場所への設置は避けましょう。

また、劣化したベランダに設置すると、雨風の影響などで落下するおそれがあるため、耐久性のある場所に取り付けることをおすすめします。取り付け場所の強度が気になる場合は、専門業者に相談すると安心です。

BSアンテナの方向を調整する方法

アンテナの方向がほんの少しずれるだけで、電波が弱くなり画像が乱れたり、音声が途切れたりすることがあります。自宅にアンテナを設置する際は、下記の流れでBSアンテナの向きを調整しましょう。

上下の角度を合わせる

アンテナの上下方向の角度を、住んでいる地域に合わせて調整するのが最初のステップです。BSアンテナの角度は、側面にある目盛りを見ながらネジを調整することで簡単に変えられます。

ネジを緩めながら、住んでいる地域に合わせた角度に設定してください。調整後は、角度を固定するためのボルトで仮止めしておきます。

左右の角度を合わせる

アンテナの上下をセットしたら、左右の角度を調整しましょう。アンテナを左右に動かしながら、衛星の方向(南西)へしっかりと合わせることが大切です。

南西方向を知るには、スマートフォンのコンパスアプリがあると便利です。アプリを活用することで、初心者でもより正確な方向を定めることができます。

アンテナレベルが最大になる箇所で固定する

最後に、アンテナを左右に少しずつ動かしながら、テレビのアンテナレベルを確認します。アンテナを動かすときは、5秒ほど待ってからアンテナレベルをチェックしてください。アンテナレベルが最大になる位置が最適な方位角となるため、その場所を特定したらしっかりと固定しておきましょう。

テレビの画面が映らない場合は、レベルチェッカーなどの測定器を活用すると、適したレベルがわかります。左右の角度調整を終えたら、もう一度上下の角度に問題がないかチェックしましょう。細部まで調整することで、アンテナレベルが向上する場合があります。

BSアンテナの方向を調整してもテレビを視聴できない原因と対処法

手順に従ってBSアンテナの方向を調整しても、テレビを視聴できない場合があります。南西の方向にビルや樹木の障害物がなく、特別な問題がないのにアンテナレベルが低いままの場合は、下記の原因が考えられます。

・悪天候で電波状況が悪い
・衛星アンテナの電源設定がONになっていない
・アンテナケーブルが正しく接続されていない

それぞれ詳しくみていきましょう。

原因1|悪天候で電波状態が悪い

雨や雪などの悪天候のときは、BS放送の電波状況が不安定になることがあります。これは、雨粒や雪の粒子が電波を遮ることで、テレビアンテナへ電波が届きにくくなってしまうためです。

特に、降水量が多かったり、強い風が吹いていたりする場合は、電波が大きく乱れやすく、映像や音声にノイズが入ったり、画面が乱れたりすることがあります。

そのため、アンテナを再度調整する際は、天気が回復し電波状況が安定してから行うことをおすすめします。

原因2|衛星アンテナの電源設定がONになっていない

テレビ側の設定が誤っている場合、テレビ画面に映像を表示することができません。テレビが映らない場合は、テレビ側の衛星アンテナの電源設定が「ON」または「オート」になっているか確認してください。

BSアンテナは、テレビやレコーダーなどから電源供給を受ける必要があります。電源設定が「OFF」になっていた場合は、テレビの取扱説明書を確認しながら、「ON」または「オート」に切り替えましょう。

ただし、マンションに住んでいる方は、建物全体でアンテナを共有している場合があるため、電源設定が「OFF」のままでも問題ありません。

原因3|アンテナケーブルが正しく接続されていない

アンテナケーブルが正しく接続されていない場合、アンテナレベルが上がらず、正常に動作しない可能性があります。

テレビの背面にある「BS/110度CS」と書かれた入力端子に、アンテナケーブルがしっかりと差し込まれているか確認しましょう。

また、接続部分が緩んでいると、電波が正しく届かず、映像が映らないことがあります。アンテナケーブルをしっかりと差し込み、接続状態を確認することをおすすめします。

調整が難しい・改善しない場合は専門業者に相談しよう

BSアンテナを設置してテレビを快適に視聴するには、角度や方位などの細かい調整が必要です。特に、テレビから離れた場所にアンテナを設置している場合は、何度も往復して調整しなければならず手間がかかります。

万が一、アプリを使用しても設置が難しいと感じた場合は、無理をせず専門業者に依頼することをおすすめします。

プロに依頼すれば、レベルチェッカーという専用の測定器を使用して、最適な方向にアンテナを合わせることが可能です。自分で作業するよりも時短になり、安定した受信状態を確保できます。

BSアンテナの設置にお困りの方は、年間3,000件以上の施工実績があるGo!Go!アンテナへの依頼がおすすめです。15年の長期保証付きで安心して任せられるだけでなく、最短即日で駆けつけてもらえるため、気になる方は問い合わせてみましょう。

まとめ

BSアンテナを設置するときは、南西の方向へ角度を合わせましょう。ただし、ビルや樹木などの障害物があると、電波の受信が妨げられてしまうため、事前に周囲を確認しておくことをおすすめします。

また、BSアンテナの角度は、住んでいる場所によって異なります。アンテナの角度や方向がピンポイントでわかるサイトや、アプリなどを活用すると便利です。

とはいえ、アンテナの設置を正確に行わないと、テレビ番組を視聴することができません。自分で調整するのが難しい場合は、アンテナ工事の専門業者への依頼を検討しましょう。