アンテナケーブルの種類・選び方を紹介!正しい接続方法とは?

この記事は約7分で読み終わります。

この記事を要約すると...

テレビを視聴するにはテレビとテレビアンテナ、そしてアンテナケーブルが必要です。4Kや8Kの放送が始まり、対応のテレビやアンテナを買われる方も多いでしょう。しかし、アンテナケーブルは種類が豊富なため、悩まれる方もいるのではないでしょうか。今回はアンテナケーブルの種類や選び方、正しい接続方法を解説します。


アンテナケーブルの種類

アンテナケーブルにはさまざまな種類があります。中でも先端にある「プラグの形状」によって大きく特徴が異なることを知っていますか。

ここでは、代表的な「S型(ストレートプラグ)」と「F型プラグ(ねじ込み式)」のほか、狭い場所に使える「L字プラグ」についても詳しく解説します。

S型(ストレートプラグ)

S型プラグは、壁端子やテレビにそのまま挿し込んで使用するタイプのプラグです。プラグの内側にネジの溝がないため、簡単に接続できます。

特別な工具が不要で、誰でも簡単に扱えることから、既存の住宅の多くで使用されています。

F型プラグ(ねじ込み式)

F型プラグは、ケーブルの両端がネジ式になっているタイプのプラグです。プラグを壁端子やテレビに接続する際にねじ込むことで、しっかりと固定できます。接続が安定しやすく、映像や音声の質をより高められるでしょう。なお、液晶テレビや新しい住宅では、F型プラグ対応の壁端子が増えています。

接続の安定性を重視する場合や、新しい住宅に設置されたアンテナケーブルを利用する場合におすすめのプラグです。

L字プラグ

L字プラグは、プラグの先端部分がL字(直角)に曲がったねじ込み式のプラグです。特徴としては、端子から飛び出る部分が少ないため、狭いスペースでもスッキリと配線できる点があります。そのため、テレビ周辺の家具を壁に近づけたい場合などに適しています。

また、L字プラグを使用すると、ケーブルが無理なく接続できるため、電波の通りが良くなることが期待できます。

配線の見た目をスッキリさせたい方や、狭いスペースでの設置を検討している方におすすめです。

複合型プラグ

複合型プラグは、一方の端がL字型、もう一方がF型のように異なる形状を持つプラグです。2つの組み合わせを工夫することで、自宅のテレビとアンテナ端子の配置に応じて最適な接続を実現できます。

例えば、アンテナ端子が壁に近い場所にあり、テレビが少し離れている場合には、片方をL字型にしてスッキリと配線し、もう片方をF型にして標準的な接続を行う、といった使い方が可能です。

アンテナケーブルの「太さ」の選び方

アンテナケーブルを選ぶ際、ケーブルの「太さ」も重要なポイントです。ケーブルの太さは「数字+C」という形式で表され、一般的には2Cから5Cが使用されています。この数字が大きいほど、ケーブルは太くなる仕組みです。

2Cケーブルは主に屋内の配線に使用されるタイプで、取り回しがしやすいのが特徴です。例えば、室内のテレビやレコーダーを接続する場合には、2Cケーブルが適しています。

一方で、4Cケーブルは屋内だけでなく屋外の配線にも使用可能です。屋内外問わず幅広いシーンで利用できるため、迷ったときにはこのサイズを選ぶと便利です。

さらに太い5Cケーブルは、主に屋外配線用として使用されます。例えば、アンテナから家までの長い距離をカバーする場合や、外部環境にさらされる状況に向いています。

それぞれの太さには用途が異なるため、使用する場所や環境に合わせて選ぶことが大切です。ケーブルの選び方を間違えると、テレビの映像が乱れる原因にもなるため注意しましょう。

アンテナケーブルの「長さ」の選び方

アンテナケーブルの長さは、部屋の広さやテレビと壁のアンテナ端子との距離によって選ぶことが重要です。長すぎるケーブルは電波の伝達が弱くなり、テレビの映像や音声が乱れる原因となることがあります。そのため、できるだけ適切な長さを選ぶことがポイントです。

具体的には下記のような例が参考になります。

・私室(6畳ワンルーム)であれば、2〜5m程度のケーブル
・リビング(8畳ワンルーム)では、5〜10m程度のケーブル

テレビの設置場所を事前に決めてからアンテナ端子との距離を測ることで、無駄のない長さを選べます。また、必要以上に長いケーブルを選ばないことで、見た目がすっきりし、配線が邪魔になりにくくなるでしょう。

【ケース別】アンテナケーブルの選び方

ここでは、テレビアンテナケーブルを選ぶ際のポイントを、場面ごとにわかりやすく解説します。利用シーンに合ったケーブルを選びましょう。

壁の端子とテレビをつなげたい場合

部屋のアンテナ端子からテレビまでの距離が短い場合には、「L型/S型」のアンテナケーブルが便利です。壁のアンテナ端子からケーブルを直角に引き下ろし、そのまま無駄なくテレビの端子に接続できます。ケーブルの取り回しがスッキリするため、配線が目立たず、見た目も綺麗に仕上がります。

テレビとBDレコーダーをつなげたい場合

テレビとBDレコーダーなどの平置きの機器を接続したい場合には、両口ストレートタイプのアンテナケーブルがおすすめです。このタイプはプラグ部分が薄く設計されているため、狭いスペースにも無理なく通せます。また、ケーブルがかさばらず、周囲の機器との干渉を減らせるため、設置がしやすいのが特徴です。

抜けるのを防ぎたい場合

ケーブルが抜けにくい両口F型のアンテナケーブルは、小さなお子さんやペットがいるご家庭に適しています。F型プラグはネジ込み式のため、接続がしっかり固定されます。ただし、一部の壁端子はF型プラグに対応していない場合があるため、事前に端子の形状を確認することが大切です。

新しい住宅に引っ越す場合

比較的新しい住宅では、壁についているテレビ端子がF型(ネジ込み式)のことが多く、「F型/L型」のアンテナケーブルを選ぶのが適しています。F型端子とL型プラグの組み合わせは、ケーブルがすっきりと収まり、接続部分の安定性も高まります。新居での配線作業もスムーズに進められるでしょう。

アンテナケーブルの接続方法

ここでは、アンテナケーブルを交換し、新たに接続する際の注意点や具体的な接続方法について解説します。手順に沿って進めることで、トラブルを防ぎ、スムーズに作業を進められます。

1.テレビの電源を落とす

最初に、テレビ本体の主電源を切りましょう。テレビを操作中にケーブルを抜き差しすると、故障の原因になることがあります。必ず電源が完全にオフになっていることを確認してください。

2.既存のケーブルを外す

次に、すでに接続されているアンテナケーブルを取り外します。このとき、接続部にホコリや汚れが溜まっている場合は、やわらかい布で軽く拭き取ってください。接続部が清潔であると、新しいケーブルを接続した際の受信状況が良くなります。

3.新しいケーブルをつなぐ

新しいケーブルを接続する際には、アンテナ端子(テレビ端子)の種類を確認してください。地デジとBSCSの両方に対応しているものや、片方のみ対応しているものがあります。端子が2つ付いている場合、一般的には上の端子が地デジ用、下の端子がBS・CS用です。

ケーブルを接続するときは、端子にしっかりと奥まで差し込んでください。ゆるんでいると受信状況に影響する場合があるため、確実に接続することが大切です。

4.テレビの電源をオンにして受信状況を確認する

最後に、テレビの電源を入れ、受信状況を確認します。テレビ画面で受信レベルを確認し、一定以上の値が表示されれば接続が成功しています。ただし、受信レベルの基準値はテレビやチャンネルによって異なる場合があるため、取扱説明書を確認すると良いでしょう。

以上の手順を踏むことで、アンテナケーブルを正しく接続できます。不明な点があれば、テレビの取扱説明書や製品のサポートページを参考にしてください。

まとめ

それぞれのプラグ形状やケーブルの太さ、長さの選び方を理解することで、使用する環境に最適なケーブルを選ぶことが可能です。特に接続方法においては、適切な手順を踏むことでトラブルを防ぎ、安定した受信状況を得られます。

しかし、ケーブルを選び、購入し、接続するのは大変な手間です。Go!Go!アンテナへ相談すれば、アンテナのプロが最適なケーブルを用意し、接続まで完璧に施工してくれます。最短即日で駆けつけてもらえるため、お急ぎの方には特におすすめです。まずはお電話・LINEで問い合わせてみましょう。