この記事を要約すると...
テレビを視聴する方法として、テレビアンテナ以外に、光回線を使って見るという選択肢(光テレビ)があります。気になってはいるものの、何かデメリットや注意点はないか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、光回線でテレビを視聴するデメリットや、メリットと注意点などについて解説します。
光回線でテレビを視聴するデメリット
光回線でテレビを視聴すること(光テレビ)には、下記のようなデメリットがあります。
・エリア外の地域が存在する
・工事費用が別途発生することがある
・毎月の料金が発生する
・NHK受信料が高くなる
各デメリットの詳細について解説します。
エリア外の地域が存在する
光テレビを視聴するには自宅に光回線を通す必要がありますが、光回線は対象外のエリアが存在します。また、光回線と光テレビは対象エリアが異なるため、光回線が通っていても光テレビが利用できない場合もあります。
例として、NTT東日本とNTT西日本の「ひかりTV」の対象エリアをみてみましょう。
NTT東日本エリア | NTT西日本エリア |
北海道(一部)
宮城県 新潟県 栃木県 群馬県 茨城県 東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県 |
石川県
静岡県 愛知県 大阪府 京都府 兵庫県 広島県 福岡県 熊本県 沖縄県 |
光テレビを視聴したい場合は、まず居住地がサービスの対象エリア内かどうかを確認することが大切です。
出典:NTT Docomo ひかりTV「地上デジタル放送提供エリアと提供チャンネル」
工事費用が別途発生することがある
光回線はWi-Fiのように無線で受信するものではなく、「光ファイバー」と呼ばれるケーブル経由で利用するものです。光回線が自宅に通っていない家庭で光テレビを視聴するには、まず光ファイバーケーブルを自宅に引き込む工事から始めなくてはなりません。
また、すでに光回線が通っている場合でも、インターネット回線とは別に光テレビ用回線をつなぐ作業が必要です。
工事内容は建物の構造などで異なりますが、いずれにせよ光回線開通や光テレビ接続の工事費用が発生する可能性が高いというデメリットもあります。
毎月の料金が発生する
光テレビは視聴の有無にかかわらず、毎月の利用料金がかかります。長期的に視聴し続けると費用がかさみ、それなりの金額になってしまいます。
一方、テレビアンテナには月額料金が発生せず、設置工事費以外の費用がかかりません。テレビアンテナの設置のほうが初期費用が高額なケースが多いですが、それ以降の費用がかからない分、長期的に使った場合のトータルコストが安くなります。
テレビアンテナは破損などのトラブルが起こらない限り、15~20年ほど使い続けられるので、初期費用が回収できる可能性は高いでしょう。
NHK受信料が高くなる
光テレビを導入すると、NHKの受信料が高くなるのもデメリットです。NHKの受信料は、地上デジタル放送のみのコースと、地上デジタル放送+衛星放送のコースに分けられています。
光テレビは地上デジタル放送+衛星放送のサービスであり、地上デジタル放送のみの視聴は選択できないため、自然にNHKのコースも地上デジタル放送+衛星放送になります。
なかには「衛星放送は見ない」という方もいるでしょう。しかし、NHKは「NHKが視聴可能な状態」かどうかで受信料の支払いの有無を判断するため、衛星放送を見ていなくても衛星放送分が上乗せされた受信料を請求されます。
光回線でテレビを視聴するメリット
エリア外の地域がある、毎月料金が発生するなどのデメリットがある光テレビですが、下記のようなメリットもあります。
・初期費用を抑えられる
・テレビアンテナが不要
・専門チャンネルを視聴できる
・スマートフォン・タブレットで視聴が可能
各メリットの詳細を解説しますので、その内容も踏まえて光テレビを視聴するかどうかを考えてみましょう。
初期費用を抑えられる
光テレビの大きなメリットは、初期費用が安く済むことです。すでに光回線を契約していてテレビ視聴のみを追加する場合、初期費用は20,000円弱程度でしょう。
例えばフレッツ・テレビの場合、フレッツ光を利用中であれば初期費用や工事費用は1台あたり21,780円です。さらに工事費割引や工事費無料の特典が利用できるケースもあります。
一方、テレビアンテナの設置を業者に依頼した場合の費用は、35,000~60,000円程度が目安です。BSアンテナまで設置する場合は50,000~100,000円ほどになるため、光テレビのほうが導入のハードルが低いといえます。
出典:FLET’S光「フレッツ・テレビ 料金」
テレビアンテナが不要
光テレビは光回線経由でテレビに映像を送っているため、テレビアンテナが不要です。テレビアンテナが家の美観を損ねるのが気になっていた方でも、光テレビなら気軽に導入できます。
また、テレビアンテナは基本的に屋外に設置するため、悪天候の日は雨風の影響でテレビの映像が乱れる場合がありますが、光テレビならそのような心配もいりません。
テレビアンテナと光テレビを比較して検討したい方はこちらも参考にしてください。
「テレビアンテナと光テレビはどっちが良い?メリット・デメリットや費用を紹介」
お得な特典を得られる
光テレビを取り扱っている運営会社は、さまざまなキャンペーンを開催しています。もともと光テレビは初期費用が安いですが、キャンペーンを活用すれば、さらに初期費用を抑えられる可能性があります。
専門チャンネルを視聴できる
光テレビは月額料金がかかりますが、代わりに多数の専門チャンネルを視聴できるというメリットがあります。
映画や音楽、スポーツなどいろいろなチャンネルがあり、地上波では放映されない番組がそろっているため、自分好みのコンテンツを楽しめます。
スマートフォン・タブレット視聴が可能
光テレビはテレビだけでなく、スマートフォンやタブレットからも視聴可能です。通勤・通学中や外出時などに録画した番組を視聴できるので、移動が楽しくなるでしょう。
ただし、テレビ以外の端末で視聴できるプランは限定されているため、検討中のプランが対応しているかどうか確認しておきましょう。
光回線を使ったテレビを契約する際の注意点
光テレビを契約するにあたり、いくつか注意したいことがあります。申し込み前に確認しておきましょう。
提供エリア外の可能性がある
先述の通り、光回線や光テレビには対象外のエリアが存在します。また、対象エリア内でも建物の構造などが原因で利用できない場合もあります。
光テレビを利用したい場合は、自宅が対象エリア内か、建物の構造に問題はないかをよく確認しましょう。
工事の立ち会いが必要な場合がある
光回線の工事の際に、立ち会いを求められるケースがあります(派遣工事)。立ち会いの要不要を決めるには調査が必要なので、契約時に業者に確認してみましょう。
開通まで時間がかかる
光回線は開通に時間がかかる点にも注意が必要です。申し込みから開通までの期間は早くて2週間、利用者が多い場合は1か月以上かかる場合もあります。
特に3~4月は進学や就職のために引っ越して回線工事を依頼する方が多く、開通工事の予約も混み合う傾向にあるので、早めに予約を済ませましょう。
光回線を使ったテレビを解約する際の注意点
光テレビは、解約時にも注意したいことがあります。契約後に後悔することのないように、あらかじめ確認しておきましょう。
録画していた番組を視聴できなくなる
光テレビも番組の録画ができますが、サービスを解約すると録画していた番組が視聴できなくなります。解約手続きを進める前に、録画が視聴不可になっても問題ないかどうかをしっかり確認しましょう。
解約金が発生する可能性がある
光テレビは光回線のオプション的な立ち位置のサービスです。光回線でよくみられる1~2年縛りの契約と同じく、更新期間や最低利用期間が定められていることが多く、期間外で解約した場合は解約金を請求される場合があります。
まとめ
光テレビには、対象外のエリアがある、月額料金が発生するなどのデメリットがあります。その一方で初期費用が安い、テレビアンテナ不要などメリットも数多くあるので、メリット・デメリットを比較して光テレビにするかどうかを考えてみましょう。
将来的な費用まで考えるなら、テレビアンテナを設置するのがおすすめです。テレビアンテナの設置専門業者「Go!Go!アンテナ」は、地域密着型でテレビアンテナの新規設置・修理を行っており、お申し込み後はスピーディーに対応してもらえます。気になる方はお電話かLINEで問い合わせてみましょう。