この記事を要約すると...
外観にこだわりのある家に住んでいる方にとって、テレビアンテナの設置は悩みの種になりがちです。そのため、「テレビを視聴したいけれど、アンテナは取り付けたくない」と思う方も多くいらっしゃいます。 今回は、アンテナなしでテレビを見る方法や、メリット・デメリットについて解説します。
【アンテナなし】テレビの視聴方法3選
住宅の屋根やベランダなどにアンテナを設置しなくても、テレビを見ることは可能です。ここでは、アンテナなしでテレビを視聴する方法を3つ紹介します。
視聴方法1|光回線のテレビサービスやケーブルテレビへの加入
ケーブルテレビや光回線は、ケーブルを用いて各家庭にテレビ番組を配信する仕組みです。アンテナを設置せずに済むため、強風や大雨などの影響を受けにくく、電波の弱い地域でも快適に視聴できます。
また、地上デジタル放送にはない番組を観ることができるのも特徴です。スポーツや音楽などの専門番組、子ども向け番組など、豊富なコンテンツが配信されているため、自分に合ったものを探すことができます。
ただし、月々の契約料がかかるため注意が必要です。契約料は基本料金のほかに、視聴する番組数により料金が加算されるため、チャンネル数が多くなるほど契約料金が高くなります。
ケーブルテレビと光回線の詳細は下記の通りです。
ケーブルテレビ | 光回線 | |
特徴 | ・有線を用いて、自宅とケーブルテレビ会社をつなぐ。 ・地上デジタル放送以外の番組を数多く視聴できる。 |
・光ファイバーを使用したインターネット回線。 ・オプション契約をすると、アンテナなしでテレビ視聴が可能となる。 |
固定費 | 月額1,750円~8,000円 | 月額1,375円~3,850円 |
工事費 | 0~3,000円 | 3,000円~37,800円 |
チャンネル数 | 多い | 少ない ※契約プラン次第で増やせる |
ネット回線 | 遅い | 速い |
※2024年7月時点の情報です
視聴方法2|VOD(ビデオオンデマンド)への加入
ビデオオンデマンドとは、インターネットを介してドラマや映画、アニメなど、さまざまなジャンルの映像コンテンツを視聴できるサービスのことです。Netflix、Huluなどに加入すると、視聴者が観たい番組を好きなタイミングで視聴できます。
月額料金が発生してしまいますが、工事費などの必要がなく比較的安価で利用しやすいため、全体的に費用を抑えたい方におすすめです。人気のVODは下記の通りです。
動画配信サイト | 料金 |
U−NEXT | 月額2,189円~ |
Hulu | 月額1,026円~ |
Netflix | 月額990円~ |
dTV | 月額550円~ |
prime video | 月額492円~ |
ABEMA | 無料 ※プレミアム会員は月額1,080円 |
TVer | 無料 |
※2024年7月時点の情報です
視聴したい番組が上記サービスで配信されている場合は、ケーブルテレビや光回線への加入は不要です。
また、サービスによっては1か月間無料で視聴できるものもあるため、気軽に始められます。引き続き配信を楽しみたい場合は、契約の自動更新により継続可能です。一方、好みが合わなかった場合は、無料期間のうちに解約すればその後の料金は発生しません。
PCでテレビ番組を見るのが味気ないと感じる方は、無線LANを活用してテレビ画面に映すのもひとつの手です。ただし、スマートテレビでないとできない点には注意しましょう。
無線LANでテレビを視聴する方法は下記の3種類です。
無線LAN子機を設置
無線LAN子機を設置して、ネット環境を整える方法です。テレビ、レコーダー、無線LAN親機を接続してから、スマートテレビに無線LAN子機を接続すると、テレビの映像を転送できます。
USB型無線LAN子機を設置
USB型の無線LAN子機をテレビにつなぐ方法です。無線LAN対応のテレビであれば、USBをテレビに差し込むだけで設置が完了します。無線LAN非対応の場合は、無線LANに対応しているDVDやBDプレイヤーにつなげてください。
無線LAN内蔵テレビを購入
手間を省きたい場合は、無線LAN内蔵型テレビの購入を検討しましょう。接続作業がないため、電源を入れるだけですぐに視聴することができます。
視聴方法3|ワンセグやフルセグの利用
画面の大きさや場所を選ばず手軽にテレビを視聴したい方は、ワンセグやフルセグ(ワンセグより受信可能なデータ量が多く高画質)がおすすめです。ワンセグ・フルセグでの視聴方法は下記の通りです。
チューナーを使用する
スマートフォンやPCなどに小型のテレビチューナーをつなぎ、テレビ放送を受信する方法です。外出先や移動中など、いつでも好きなときに地デジ放送を視聴できますが、電波の弱い地域ではうまく映らないこともあります。
チューナー搭載型ポータブルテレビを利用する
チューナー搭載型ポータブルテレビは、屋内外でテレビを視聴するのに適しています。チューナーが内蔵されているので、移動しながら好きな場所でテレビを楽しめます。
アンテナなしでテレビを見るメリット
ここからは、アンテナなしでテレビを見るメリットを紹介します。
メリット1|自宅の外観を損なわない
アンテナを取り付けない一番のメリットは、自宅の外観を損ねる心配がないことです。特に、屋根の上に魚の骨のような形をした八木式アンテナが付いていると、せっかくの景観が乱れてしまうことがあります。
ただし、最近ではお家に馴染むような「デザインアンテナ」も登場しています。詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
デザインアンテナとは?メリットや設置費用、施工の流れまで詳しく解説
メリット2|視聴環境が安定している
屋外に設置するタイプのアンテナの場合、台風や積雪などの影響を受けやすく、電波状況が悪化したり、テレビの映像が途切れたりすることがあります。
しかし、ケーブルを用いて映像を映す方法やVODであれば、外部からの影響を受けにくく、悪天候でも安定した画質を保つことができるのです。
メリット3|契約に手間がかからない
ケーブルテレビや光回線のサービス、ビデオオンデマンドを活用すれば、契約費用が抑えられる上にアンテナを設置する手間がかかりません。
最近、地デジ放送に加えBS/CSなどの衛星放送でテレビ番組を楽しむ方が増えていますが、視聴するにはパラボナアンテナの設置が必要です。
その場合、専門業者への依頼や工事日程の調整などの手続きが発生するほか、アンテナ設置費用やチャンネル視聴のための定額料金がかかります。
一方、ケーブルテレビやVODなどを活用すれば、テレビアンテナを設置する工程や料金を省くことができます。また、電話やオンライン上の案内に従うだけで契約が完了するので、手続きの複雑さや煩わしさもありません。
メリット4|番組を自由に選択できる
豊富なコンテンツがあるビデオオンデマンドであれば、インターネットに接続するだけで、自分の興味関心のある番組を自由に選択し、好きな時間に視聴することができます。
また、地デジ放送に比べてCMが少ない傾向があるため、集中して視聴できるのもポイントです。続きが気になるところで途切れる、広告ばかりでつまらないなどがほとんどないため、ストレスフリーで番組を楽しめます。
加えて、地デジ放送を繰り返し見るためには録画をしなければなりませんが、VODでは好きな作品やシーンを何度も再生できるため、通常のテレビ放送とは違った楽しみ方ができます。
アンテナなしでテレビを見るデメリット
アンテナなしでのテレビの視聴にはデメリットも存在します。しっかりと理解をした上で検討しましょう。
デメリット1|月額費用が発生する
アンテナなしでテレビ番組を視聴する場合、月額料金が発生します。VODの場合は月額料金のみですが、ケーブルテレビや光回線のテレビの場合は初期費用もかかるため、結果的に費用が高くなる傾向にあるのです。
特に、インターネット回線とテレビなど、複数契約がある場合は、それぞれに料金が発生したり、セット料金を支払う必要があったりするため、請求金額がかさむこともあります。
また、月額料金を左右するのは、契約する回線の種類や使用料、契約番組の数などです。これに加えて、通信速度を早めるために追加費用が発生したり、課金をしなければ速度制限の対象になったりすることもあります。
一方で、テレビアンテナは一度設置すれば、耐久目安である10~15年は料金がかかりません。そのため、長期スパンで考えると、アンテナを設置したほうが出費を抑えることができます。
とはいえ、家の外観を損ねたくないとお考えの方には、壁面やベランダなどにも設置できるデザインアンテナがおすすめです。
デメリット2|視聴できるエリアが限られている
ケーブルテレビや光回線の場合、電波の問題やお住まいの地域では放送していないなど、環境によって利用できないことがあります。自宅で視聴できるのか、契約前に確認が必要です。
デメリット3|解約手数料が発生する場合がある
光回線のサービスやケーブルテレビを解約する場合、手数料が発生するケースがあるため注意が必要です。
基本的に光回線の場合は、年単位の契約となることが多いため、契約期間満了のタイミング以外での解約や契約内容の変更などがあると、解約金や手数料が発生します。
ケーブルテレビに関しては、解約時期にかかわらず撤去費用がかかることがあるため、契約内容をよく確認しましょう。
デメリット4|番組が制約されることもある
テレビアンテナを設置しない場合、一部の番組やチャンネルが視聴できないケースがあります。例えば、地上波において特定の地域のみで放送される「地域限定放送」や、一部の有料チャンネルは、アンテナを設置しなければ見られないことが多いです。
まとめ
テレビアンテナがなくても、光回線やケーブルテレビ、VODの活用、無線LANの設置、ワンセグ・フルセグの利用など、工夫すればテレビを視聴することは可能です。
アンテナを取り付けなければ外観を損ねることもありませんが、長持ちするテレビアンテナを設置したほうが結果的にお得になるため、熟慮する必要があります。
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